THIS IS IT を見終わりました
- カテゴリ:日記
- 2010/01/30 22:07:28
Blu-ray 版を買ったので、特典映像が一番多い。といっても、どの内容が Blu-ray だけの特典かよく知らないけど、どれも興味深いものだった。
この THIS IS IT を通して、一つとても重要なのは、登場人物のすべてが、全力を出し切ることを目標にしていることだろう。
世の中、どこへ行っても、妥協を強いられる。
特に、最近の世の中は、妥協が美徳になってしまっている。
日本企業の多くが、「利益率」の向上を目指していて、社員の活動の多くは、そこへ力が注がれている。
経営者の多くは、いかにもそれが仕事の要点であり、仕事に対して全力を向けているかのように思っている。
しかし、その仕事の正体が「妥協」であることに、目を向けようとしない人が多い。
会社の、本当の目標がどこにあるのか、忘れているのだ。
自動車メーカーだったら、自動車を作ることが本分だ。
その次に、利益が目標になる。
たくさんの人は、「利益が上がらなければ会社は潰れるし、そうなったら元も子もない」だから「利益が優先する」という結論にしてしまう。
しかし、そうではない。それは、利益の重要性を認識するものではあっても、「全てに優先する」わけではない。
裏返して言えば「まともな自動車をつくらなければ、売れるはずがない」というあたりまえの結論である。
要するに、相互関係と言うものだ。
こうした論理がわからない人が多い。
THIS IS IT は、最高のステージを目標に行動する人たちの集まりだ。
このステージをつくるためには、かなりの予算が組まれたことは、容易に想像がつく。
その後の収益が、膨大な金額になることも想像できる。
しかし、その中心が、金額の計算ではなく、最高のステージを目標にしていることを忘れてはいけない。
妥協しない仕事をできる人というのは、稀な存在だ。
THIS IS IT は、未完成のステージになってしまった。
そのかわり、完成したステージを見るよりも、マイケルの仕事ぶりを強く感じることができた。
THIS IS IT は、アーティストの仕事が見られる映画だと思う。
私も見るのが楽しみなのです。^-^