バンド編成の中のコンピュータ(MJの音)
- カテゴリ:日記
- 2010/02/02 19:50:04
僕は、どうも子供の頃からシンセサイザーに憧れを持っていたせいか、今でも、音楽について、シーケンサで自由に楽器編成できるという見方をする。
世間でも、パソコンと音源を組み合わせて自由に音楽をつくれるから、一人で音楽を楽しむ人も多い。
パソコンのおかげで、フルオーケストラを一人で演奏できるし、アコースティックでは不可能な音を曲に入れることもできる。
だから僕は、どんな曲を聴いても、電気的な機材の発想で聞いてしまう。
マイケル・ジャクソンの音も、電子音が豊富なので、電気的な視点で聴いてしまう。
ところが、「THIS IS IT」を見ると、シーケンサなどが「同期」する様子が見えない。
マイケルが歌えば、自然にキーボディストが演奏を始め、マイケルが求めれば、ギターが鳴り響く。
同期物のような、シーケンサが演奏を始めると、ニンゲンが付いて行く、という行動が無い。
同期っぽいところまで、人の生演奏なのだ。
そして多分、ビデオ映像など、同期が欠かせない部分まで含めて、ビデオにニンゲンが同期するのではなく、ビデオも一つの楽器のように、マイケルの指示で動くのだ。
マイケルの音は、基本的なバンドの構成であり、シンプルな音の積み重ねだった。
そして、そのバンドの一員として、キーボードのサポータのような存在で、パソコンがいる。
あたりまえと言えばあたりまえのことなのかもしれない。
しかし、日本の多くのバンドが、シーケンサをスタートし、ドラムはそのクリックを聞いて、リズムを刻んでいるだろう。
シーケンサのサポート役をニンゲンがつとめているバンドは多いのではないか。
THIS IS IT の中のマイケルは、何度も自分でキューを出していた。
感動した。