梅子の記憶 （初夢の続きは外伝１）
- カテゴリ：自作小説
- 2010/02/03 00:04:28
「悟、一緒に帰ろ！」
オレンジの西日が差し込む教室で、一人居残りをさせられていた悟に梅子は声を掛けた。
「お前、何でいるの？」
悟は突然現れた梅子を、キョトンとした目で見つめていたが
「まあ何でもいいや、帰ろうぜ」
と逆に梅子を急かして教室を後にした。
校門を出たところで、梅子は、悟に声を掛けた。
「悟、手をつないで帰ろうか？」
「え？何で、嫌だよ」
「こないだ、貸してあげた縄とび切っちゃった時、言ったよね？ 何でも一つだけ言うこと聞くって」
「まあな～えっ？ そんなことでいいの？」
「うん」
「ならいいよ、けど一度だけだからな？」
「うん」
校門を背に、２人は手をつないで歩き始めた
「あんた赤くなってない？」
「なんでだよ」
途端に悟の顔色は益々赤くなる
「エロガキ」
「なんでだよ～」
梅子が突っ込み、悟が反撃してくる
その流れがいかにも自然で、当たり前のように繰り返される
それはずっと昔から、まるで摂理のように
梅子は、思っていた。 こんな優しい時間がずっと続けばいいのに、と
曲がり角まで続いた右手のぬくもりが、ふと消えて行く
あわてて右手に視線をやると
悟の指が、ゆっくりと離れていった
絡まっていた糸がほどけていくように
そしてそれは、スローモーションのように
梅子の目には映っていた
（もう、終わりかぁ）
繋がれていた悟の左手は離れ、やがて左右へと振られた
「じゃあ、また明日な」
「うん、また明日ね」
こんな単純な言葉が、痛いくらい梅子の胸を締め付けていた
（うん、でもまた明日会えるよね）
梅子も大きく手を振って、悟を見送った
夕陽は今にも海の世界を照らしに行きそうで
茜色の空は、今にも夜の帳を降ろしてしまいそうだった
朱に染まりだんだん小さくなる背中を見つめていると
会いたい気持ちがすぐに梅子を苦しくした
（また今夜も、眠れなかったりするのかな？）
そんなことを思っていると、
悟の後ろ姿が、ゆっくりと振り向いて、大きく手を振った
「バイバーイ」
嬉しい不意打ちだった。梅子も大きく手を振り返して
「バイバイ」
微笑んで、そうつぶやいた
梅子は見えなくなった背中に背を向け、ゆっくり歩き出す
（大好きだよ いつか本当に…）
暮色掛かった空を見上げ、梅子は歩みの速度を上げた
以前とは違う感覚だぁ～。
ふつーに梅子の気持ちが理解できます。
ん～
初夢の続きは【４】を読んだあとにここに来ると・・・
人間関係の複雑さが・・・
梅子がキーマンってのが、わかったようなわからんような・・・
やっぱ、続きが気になるぅ～！！
ってか・・・読んでるみたいですね。。。なに言ってるのか意味不明ですが・・・
続きというか、これが 初夢の続きはの一部を切り取った話です。
もしかしたら、本編にも組み込むかもしれません！
共感できる部分が、ありましたか。ほのかな恋心、せつなさ、うれしさ、伝われば幸いです。
梅子の、恋は実るのでしょうか？完結編をお楽しみに～
するどいですね～この話は、「また明日」の切なさをベースに書いています。
また明日あえるとわかっていても、やっぱりお別れは切ないですよね。
そうですね～自然に惹き合うのなら理想かもしれません
梅子の想いは、届きます！が悟が選ぶかどうかは・・・。完結編をお待ちください。
そうですね～言葉がキツイ人ほど、内心は優しかったりしますね。
２人が納得するかどうかは、わかりませんけどね。
梅子人気が、少しでもアップすれば、成功でしょうか？
また、明日という言葉の、切なさなんかが上手くだせたらいいなぁと思いました。
これは、エンディングではありません。なんていうか梅子応援キャンペーンみたいなものですね。
個人的には、気に入っていたのですが、あまり人気なかったので・・・。
これわまだ続きとかあるんでしょうか？ｗ
切ない気持ちや嬉しい気持ち･･･
うんうん♪と思いながら読みました♫
梅子ちゃんの気持ち通じるといいな=＾・＾=♫
saraも何でも言う事聞く券１枚持ってるぅ( ´艸｀)
切り札だでねぇ♪何に使おうかしら＾＾
ってそれは置いといて・・・
梅子かぁ１番自然なのかもしれないねぇヾ(*￣∇￣)ｏ
自然で居られるってステキだょね♪
梅子の想いがいつか悟に届くと良いね*:.｡☆..｡.(´∀`人)
彼女なら、松梨、桃香も納得すると思います。
梅子が一見がさつそうに振舞っているけれど、本当は誰より優しい心を持ってることを二人は知ってるので。
好きな人のする事・・してくれる事
何でも嬉しいのよね～（*^_^*）
梅子が可愛い(｡･･｡)
ん～。
でも、なんだろ～ね～・・・じぃ～～～んときますねぇ。
梅子ちゃんの想いが届けばいいですね！！