9番目の惑星 1
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/02/06 16:02:01
冬晴れの青い空は妙に空々しい。
子供がクレヨンで描いたみたいに嘘くさい。
雲一つない空に、真っ白な半月が架かっていた。
あたしはそれをぼーっと見ている。
この空の遠い向こうにバカでっかい月があって、あんまり遠いからあんなに小さく見えている。
この前、授業の前の掴み?ってやつで日本史のコダマが言ってたっけ。
地球の衛星にしては月は大きすぎるんだって。
意味わかんね、って思ったけどマジレスすると、意味あるんだろうか?
「……」
あたしは頭を振って考えるのを止めた。
きっとお腹が空きすぎているんだろう。早く帰って昼ご飯を食べるしかない。
あたしは家へと向かってようやく歩き出した。