Nicotto Town


じぇんとるの日常~思考回路図~


咲き乱れる百合の花

大好きな人たちに囲まれて過ごした中学時代。
純粋無垢だった心は高校時代に変貌を遂げた。

「おはよう。」
初めての挨拶にさえ、ひきつった嘲笑を浮かべる人たち。
自分が興味を持てない人間に対しては完全無視。
そして、気に入らない人間に対しては容赦なく陰湿な陰口。
慣れない女子の集団の中、次第に人間を信じられなくなっていく…。

私は、別に一人でも良いんだ、と強がった。
信用できない友達なんて、いらない…。
初めての場所は移動教室さえ満足にたどり着けないけど。
ただ、それだけの友達を作ることに抵抗感を抱き続けていた…。

いっそのこと、このまま車にひかれて飛ばされようか、と。
そして自転車で車の前に飛び出した私は…。
前輪だけを破壊し、手を擦り剥いただけに終わった。
車の運転手は私に一万円札を握らせて立ち去った。

ある日、一人の女の子に出逢った。
その子は、歌うように私に話しかける。

「花ってね、一輪で孤独に耐えて咲いてるから、美しいんだよ♪」
「女の子は、強くなればなるほど、綺麗になれるの♪」

疲れ果てた私は、フラフラと誘われるまま、その女の子についていった。
その先には、笑顔で迎えてくれる、仲間たちがいた。

確かに、その仲間は、どこか欠けた人たちばかりだったけど。
妙に、私にとって、心地良い居場所だと思えた。
多分、私のピースも、どこか欠けていたから…。

たとえば…いつも身振り手振り付きで、ひたすら歌ってる子。
怪しげな小説を持ってきては皆に貸してくれる子。
拒食と過食を繰り返す、吐きダコ持ちの子。
目鼻立ちの整ったお人形のようで、かなり潔癖症の子。
金髪にしてピアスを開けたら職員室をたらいまわしにされて退学になった子。

その中でも、一番仲良くなったMちゃんは…。
「友達なんて、利用するためにいるんだよ。」と言ってはばからない。
「利用価値がなくなったら、友達関係も終わりだね。」
あまりにも寂しすぎる考えで、私は、いつも反抗してた。
でも、どこか気が合ってたのか、二人で議論するのが毎日楽しかった。

結局、5年ほど後で、疎遠になってしまったけど…。
きっと、私の利用価値が終わったんだねw
私の守るものが、あの子を傷つけたことも原因だと思う。
ありがとう、出逢えて良かった。。。


そういえば高校三年の時、印象深い出来事があった。
いつも一緒にいた二人、ミチとサチ。
時々喧嘩もするけど、見てて何だか安心できた。

修学旅行の時、二人は別々のコースになってしまった。
北海道を、それぞれ逆回り…出逢うのは真ん中の日の一瞬だけ。

ミチは、ずっとサチに向けて、長い手紙を書いていた。
逢った時、その一瞬で、お互いに交換するために。
そして、運命の瞬間が訪れる。

こちらのミチは時間がなく、徐行するバスの中。
向こうは、広場に散らばってる…こんな一瞬じゃ無理だろ;
その時、ミチは驚くほど大きな声で叫んだ。
「サチーーー!!!ここ!!!」
皆が振り返るのも気にしない。
その時、サチが一瞬でミチの元に。
無事、交換できた後の、ミチの「良かった…」と言った時の顔が忘れられない。


そんな感じで。
今日は高校時代の微妙に百合っぽいお話でしたwww

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2010/02/18 19:02
エミさん>「BANANA FISH」も友達に借りて読みましたよーw
オリジナルの映画版とかあるのかー…。
その前に、漫画、今また読み返してみたいよwww
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2010/02/18 18:56
そう、超名作「BANANA FISH」でお馴染みの吉田先生のそれだ!
最近リメイクされた映画のほうじゃなくて、オリジナルの映画版は最高だヨー。
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2010/02/18 08:19
エミさん>「百合」、大好きでしたかwww
「櫻の園」…吉田秋生の漫画ですか???(映画は見てないw)
中学時代に友達に借りて読んだ記憶がうっすらと…^^;
ちなみに私が演劇部だったのは中学時代の三年間だけですwww
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2010/02/18 02:21
「百合」・・・ダイスキな単語デス!
映画「櫻の園」ですね。 わかります。
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2010/02/17 23:19
carotさん>素敵なコメントありがとうです^^
私は親に隠すことができないタイプだったので、多分、うちの母も心配してた様で;
「自分で選んだ高校とは言え、辞めてもいいんだよ?」とは言われてたのですが…。
私は根は、すごく負けず嫌いなので、「限界まで行くよ。。。」とwww

そう、本当に、あんな人がいるんだ…と、かなりのカルチャーショックでした;
ある意味、欠けてる人たちの個性の強さが楽しくて…w
他人の偏見なんて、たいしたもんじゃないんだ、と思い知ることになりましたw
「あの頃、得たもの、何かあったかな?」と考え込んでしまう私の中の時代なのですが、
きっと、無駄な出会いや経験なんて、一つもないんですよね。。。

うん、大切に、心の中にしまっておこうと思います♪ありがとう(*^_^*)
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2010/02/17 23:02
じぇんとるさん
なんてつらい時代をすごされたのでしょう。。
 >いっそのこと、このまま・・
そこまで追い詰められていたなんて・・(>_<)
同じくらいの娘がいるだけに、切なすぎて、言葉もないです。。
「和して同ぜず」て言葉がありますが、
人と人が仲良くやっていくためには、お互いを尊重することが
大事だと思うのです。
それぞれの考えも、個性も、そのままに、
自分と違う他者をありのまま認め合うことだと思うんですね。。。
意地悪な人たちにはそれがなくて、、
どこか欠けたひとたちのグループには、それがあったんだと思います。。

人生は、必要なときに必要な人に出会えると、私は信じています。
Mちゃんにとっても、じぇんとるさんとの出会いは、大切なものだったんだと
私は思います。彼女も感謝してるに違いありません。
ミチとサチさんの、他人がどうかではなく、
自分自身の気持ちにまっすぐな姿勢は、素晴らしいですね。

ほんとに、つらい思いをしたけれど、
そんな経験があって、今の心優しいじぇんとるさんは
生まれたんでしょうね。(^・^)
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2010/02/17 10:06
ひびきさん>友達がいない環境って、気楽なような寂しいようなで複雑なんですよねw
私は転校はしたことないですが、中学上がった時は小学校の友達全員とクラスが離れちゃったし、
二年、三年と、親しい友達とは必ずクラスを離れさせられてきました…;;
高校は自分で決めて、同じ中学出身が一人もいない高校に行ったんですけどね^^;
でも、おかげで色んな人と出逢えて、確かに人を見る目が養われたかも???(笑)
…本当に、友達も思い出も大切な宝物ですよね♥
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2010/02/17 09:57
とーやさん>実は…実話なんです。(←ベタすぎますけどw)
うん。。。ほんと、色々ありましたからねぇ^^;
重なるものがありましたか?秘密と言われれば気になりますけどwww
どこか、独特な香りに包まれて…。。。
でも、この経験から、自分の娘には私は共学を勧めると思いますwww
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2010/02/16 23:38
僕の家は転勤ばかりで、転校の度に友達を作らないといけない環境でした。
なので、幼馴染がいなく少しですが寂しく思います。
高校は、男子高だったので教室は男臭かったですね。
その点、女子高とか共学は羨ましかったです!
ただ、良い悪いは別にして人の性格を見抜く力は出来た様に思います。
いまだに電話やハガキなどで近況報告出来る友達がいて有難く思っています。
良い友達は大切にしたいですね。
それと思い出も大切です^^
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2010/02/16 23:15
え、これってすべて実話ですか・・?
何かすごくこの中にいろんなものが濃縮されてる気がするね^^
ほんのすこし読んでて重なるものがあったのは、秘密です(笑
いえ、百合のとこじゃなくて(*ノノ
でも女の子のこういう部分はいいな、と思います♪(純粋に)
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2010/02/16 23:07
smallkeyさん>どんな風にネタっぽくしようかと考えた結果がこれですw
うーん、私は百合は少し匂いがキツイ印象があるので…やっぱり薔薇が好きかなwww
百合の花の、むせかえりそうな匂い…高校時代の頃の印象にピッタリなのです^^;
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2010/02/16 23:04
まきさん>魅惑の花園…ある意味、間違ってないかもwww
一度、引き込まれると、もう戻れない感じですかね^^;
春に花は…咲いたかなぁ?何だか、何が残ったのか、時々考えるのですが…。
まぁ、知らない世界を知れたこと、それが良い経験になったってことかな?^^
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2010/02/16 22:57
文体も変えて・・・小説を書き始めたのかと思ったのは内緒(><

百合もいいですね
薔薇よりずっと(笑
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2010/02/16 22:57
男のオレから見れば女子ばかりの世界って魅惑の花園って感じw
でも内情は全然違うのかもしれないですね。
厳しい冬を乗り越えたものだけが春に花を咲かせることができる。
高校時代の辛い経験も無意味ではなかったのかな^^
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2010/02/16 21:25
けんぺさん>うわ~怖いですね…カミソリって;;
戦うためのアイテムなんですか…私は下駄箱に入れることしか考えてませんでしたよw
(え?それも充分怖いですか?もちろん、やってませんけどね^^;)
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2010/02/16 21:03
高校のとき女子高の友達に喧嘩の仕方教えたことある。
女子高は有名な 法政女子です。
カミソリで戦うとかいってた、、、さすが共学じゃないとすごいね、、、とおもったこと
ちなみに私はおおらか^^な公立上位高出です。大学は私学マンモス校の小さな理学部ですが、、
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2010/02/16 12:44
ハイパーM春希さん>あまりキツイ百合の世界だと引かれるかなぁ、とwww
なるほど、自分が一つのピースっていう前に、自分の中の色んな性格が、ピースのカケラなんですね♪
うーむ、奥深い本を読んでいるのですね。興味深いです。
自分の心も含めて、人の心って不思議なものですよね。。。
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2010/02/16 10:16
いいお話をありがとうございます。
なんだか、ドラマみたい。
(でも、ユリじゃないじゃん(笑)!)

「ピース」という単語、偶然にも昨日読んだ本に出てきました。
(ちょっとニュアンスが違うけど)
(引用ここから)*****
自分の性格は一つだと思っている人も多いのですが、
私たちは、実はさまざまな性格が寄り集まってできています。
パズルのピース(性格)が集まって、一枚の絵(自分)になるのと同じようなものです。
(中略)自分が認めたくない、ゴミのように嫌ってポイ捨てしてしまった自分のピースを拾って、
自分の中に戻すことで初めて、「自分(絵)」がわかってくるのです。
*****(引用以上。心理カウンセラー 心屋仁之助)
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2010/02/16 08:34
くろきしさん>実際、事故ってみると、かなりテンパりますね~^^;
冷静だと「こらぁ、オッサン、あと2~3枚足らんわい、ボケぇ!!!」とか言いそうなのにwww
…え?冗談ですよ、うん。こんな純粋乙女が、そんなこと言えるわけないじゃないですか。(爆)

うん、みんな、ちょっとずつ欠けたピースなんですよね…。
そして、その欠けた所は、日々、形が少しずつ変わっていく。
あんなにピッタリ合って、心地良かったのに、ふと、噛み合わなくなって、
大好きなのに遠くて、離れたくないのに離れてしまったり…。
そんなの、寂しすぎますよね…;;

どうか、みんなが幸せになれますように。。。(祈)
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2010/02/16 08:25
ジョバンニさん>素敵な言葉をありがとうです^^
「信じる」ことは、難しいことですよね…。
無条件に自分の周りのすべてを信じてた子供時代から、
少し大人になった頃、って感じの位置づけですかね?
あの頃、何かを感じ取ることができたのか…ちょっと考え込んでしまいました。
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2010/02/16 08:22
不知火三世さん>ありがとう、、、って、泣かないで~~~www
ちょっと高校時代にトリップして浸ってしまっただけなので^^;
この経験により、私の純粋さは失われ、少し強くなったというか…警戒心を持つようにはなりましたw
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2010/02/16 08:19
清太郎さん>ドラマというより…何だか怪しげな世界レポート、みたいなwww
ネタになる経験だけど、残ったものは少なかった時代、かな?
しかし、ふてぶてしい乙女…って、乙女なんですかね???^^;
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2010/02/16 06:45
自転車で無茶したな^^; 

人自体が一つのピースだと思う。 

そしてそれがあつまって 

仲間になり 居場所となり…そんな感じです^^
アバター
2010/02/16 02:55
生きていれば
いろいろ
感じることや
思う事も
悩むことも
ありますけれども
それでも日々は素晴らしく
人は素晴らしい

信じられる何かがあれば
それは確信へとつながるのでしょうけれども

辛いことや
嫌な事もいっぱいありますけれども
それもすべては幸せへとつながる道の上での出来事だと
信じたいです
アバター
2010/02/16 00:45
しくしく
  うえ~~ん
     わーんわーーーん
  
  いいお話です。。。
アバター
2010/02/16 00:40
う~ん、ドラマだねぇ

オイラの「知らない世界」だ

そして、最初はよそよそしかった乙女も、気がつけばふてぶてしくなっていく。

い、いや。じぇんとるさんの事じゃないよ。
世間一般にね。

いい話しだぁ~




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