読書感想文6
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/02/26 22:16:25
鯨統一郎 著 『新・世界の七不思議』
を読み終えました。
約2ヶ月ぶりの読書でした。
この本は私が大好きな『邪馬台国はどこですか?』の続編。
5年前に出版されていたのに気付かないなんて、自分の阿呆。
うらぶれたバーで始まる歴史検証バトル。
雑誌ライター宮田が唱えるトンデモ自論に本職歴史研究家の静香がケンカ腰で応戦。
バーテンダーは二人を盛上げる為に資料を見せたり、美味しいご飯を用意したり…。
ま、内容はこんな感じです。
前作の宮田は全てを知った上で自論を唱えてましたが、今回は逆に全く知らない。
アトランティスもストーンヘンジもピラミッドも殆ど知らない。
静香が呆れつつ説明している所に
「ひょっとしてその謎はこういう事ではないのかい?」
と謎の答えをアッサリ(?)思いつく。
読んでいて、おいおいどんな京極堂だよとちょっと呆れてしまった。
個人的にはやっぱり前作の方が好きですね。(今回も充分面白かったけど)
一話一話が短いから、何か消化不良。
一話一話が短いから、前作ほどトンデモ自論に納得が出来ない。
それでもいくつか「へぇ~!」と思えるところはあった。
本編と全く関係ないところで言うと…
・司馬遼太郎のペンネームは『史記』を書いた司馬遷に遼(はるか)に及ばない太郎(おとこ)という意味である。
とかw
他に印象に残った文
・カツ丼というものは定食屋のメニューだ。バーにある筈がない。
静香は議論を重ねるにつれ腹が減るタイプのようだが、ここでカツ丼を注文するとは驚いた。
その注文を平然と受けるバーテンダーも驚嘆に値する。
主要参考文献の中に小林ケンタロウ 著『ドカンと、うまいつまみ』が入っていたのも個人的には笑えました。
結局まだ何処だか分かってませんからねぇ。
高校時代の歴史の先生が「教科書に書いてある事を全部信じちゃ駄目ですよ」って言ってました。
丁度その頃、神の手と呼ばれていた考古学者の不祥事がありましたからね。
歴史は疑う事が大事、という事が頭の中にインプットされました。
この先生の発言から先生と歴史が好きになって行きましたね~。
…
あ、私も話が何かズレてる(^^;)
科学も似たような感じなのですね。
科学は小難しいイメージがありましたけれど、少し興味が湧いてきました。
>>らいちさん
もし興味を持たれたならば、是非読んで頂きたいですね(^^)
京極堂は「魍魎の匣」でお馴染みの京極堂シリーズですよ。
らいちさんの感想文も読んでみたいですね。
気が向いたら書いてみて下さいな♪
俺も感想文書こうかなぁ。
京極堂……。どこの芥川龍之介だ!! (魍魎の匣ネタじゃなかったらごめんなさい)
確定はしてないまでも、ほぼ確信されていたときが、たしかにありました。その後、またそれが揺らぎはじめた感じじゃないかと・・・・・・・
歴史とか科学って、そこら辺が面白くて、難しい。一つの発見で、今まで信じられてきたことが大きく揺らぐこともある・・・・・。
たとえば恐竜の姿だって、ぼくが小学生の頃とは、今の姿、説明は随分違う。
ティラノザウルスは、日本版ゴジラみたいに立っていると思っていた。
でも今では、重力の問題から、あの巨体を、そういう姿勢で支えきれるわけがないと言われている。
今の定番は、上半身と尻尾を地面と平行にして、重心から垂直に二本足が伸びるスタイルだ。
あの巨体を支え得る、有力な説とされているが、
前説を否定された今となっては、ほぼ同じ理由で、逆に「ほんとかよ」と思う。
いかにも不安定じゃん? いったん倒れたら、起き上がれるのか?
あ、完全に脱線しちゃった・・・・・・・
ことほどさように・・・・・・
歴史とか科学とかって、面白いよね。だからといって、学者になりたいとは思わないけども^^
その議論の掛け合いがまた少しコミカルだったりするので
余計に楽しく読めました(^^)
>>翡翠さん
そうですねぇ、出来れば『邪馬台国はどこですか?』から読んで欲しいですね。
読みたい本リストに加えて頂き光栄です(^^)
>>どんがばちょさん
邪馬台国は九州だと教わりましたか。
まだ確定されてない事なのに…随分大胆な先生ですね。
この本に書かれていることも中々に大胆な話ばかりなので
トリビア感覚で読まれるのが一番楽しいと思いますよ。
なんだか勉強になりそうな本ですねぇ。
や、勉強というか、ちょっとトリビア的な内容なんですかね。
しかし邪馬台国は九州だと学校で習った気がするけど・・・気になる・・・どこなんだろ。。
そそりますねぇ♪これは、読んでみたいリスト入りですね☆
でも、『邪馬台国はどこですか?』も、読んでないので、まずそちらからですね♬