等伯に並ぶ
- カテゴリ:人生
- 2010/03/21 21:28:33
あわただしい年度末
どうにかスケジュールの都合も付いて
今日は上野に長谷川等伯を観に行ってきました。
なにせ開催期間、一ヶ月なので
観ることができただけでも奇跡のようなもの
それに待ち時間40分は、想像より短かったので
こちらもラッキー!
等伯といえば、「松林図屏風」!
このイメージがあまりにも強かったので
初期の仏画に見る線の細さは意外でした。
このほかに
琳派風の金泥あり、雪舟風の水墨があり
いかにも多彩な作風には驚かされました。
決して一つの技法に満足することなく
常に新たな境地を求める姿は
プラス、プラスの生きかた。
一方傑作の「松林図屏風」は必要最低限の構成で表現する
マイナスの世界!
多くを学び、身につけることは
誰でも努力するけれど
さらに
そこから逆に余剰をそぎ落とし
最後に残ったものが、その人の本質なのでしょう。
そのためには、少ない選択肢からそぎ落とすのではなく
そこに至るまで、もがきながらも多くのことを見に付ける
ことが重要なのですよね。
レベルは大きく異なりますが
自分はまだまだプラスをしなくてはならない
修業の身と自覚しました!
本当に湿ってきそうな錯覚を覚えました。
いろんな画法を学び続けた印象を持ちました。
長谷川派を確立されたんですよね。
完成された絵や技法も素晴らしいですが、
完成前にモデルがなくなってしまったと言うことで
一点だけデッサンと言うか下絵のような絵がありました。
言葉ではうまく言えませんが、丁寧な線に感動しました。
そう来ましたかぁ!?
確かにそれはプラスより
マイナスが望ましいですよねぇ...
そうそう、寄り道もまた重要。
人生無駄はありません!って。
>クークさん
いやいや私も、すぐにもそぎ落としたい心境ですが、
落とせるような何ものもない有様です...
目的に向けて近道をするために絞り込むこともいいかもしれないけど、
自分が気づかない選択肢に出会えるかもしれないと思い、
幅広い教養をつけることを。
その分、時間の使い方がポイントになってきますけどねw