ドラマ【龍馬伝】
- カテゴリ:テレビ
- 2010/03/29 00:39:52
【あらすじ】武市に吉田東洋を殺してくれと頼まれた龍馬は、まずは東洋が何を考えているのか話してから殺すかどうか決めることにする。一方、東洋の甥・後藤象二郎から龍馬を殺すよう頼まれ、毒を渡された弥太郎は、龍馬の茶の中に毒を入れるが、ギリギリのところで思いとどまり、龍馬にわけを話す。吉田邸を訪ねた龍馬は、東洋と話し、彼が本当に土佐のことを考えて行動していることを知り、武市にそのことを伝える。武市は東洋を殺さないと約束するが…。
【感想】今回は、龍馬が脱藩にいたるまでのお話でした。武市とは元々話が合わなかったため、土佐勤王党の初期メンバーになったのは意外な展開でしたが、その後すぐに袂を分けたみたいですね。今回残念だったのは、龍馬がどうしても脱藩しなければならないという、切羽詰った思いに追い込まれる状況というのが、うまく描かれていなかったところです。もうだいぶ前から脱藩への伏線が張られていたのは気づいていましたが、それがうまく結実してなかったなと。何となく、沢村が脱藩するのを聞いて思い立った感じに見えなくもありませんでした。もちろん、武市との温度差、久坂から聞いた志士たちの話、吉田東洋の土佐に対する熱い思いなどを見聞きし、そして次第に自分の考えはそれのどれにも属さず、このままでは勤王党に流されるだけだと感じていたのはわかります。しかし、脱藩というと、家族の連座を伴う重罪であり、家族が多く比較的安定した生活をしていた坂本家は、大変なことになるのは目に見えており、そんなリスクを犯してまでやらなければならないことという、切迫感がなかったんですよねぇ。家族の後押しに支えられ、決意したという感じでした。
【史実とはこう違う】再三言ってきたように、この頃の龍馬は所在くらいしかわからず、何をしていたかまではよくわかっていません。沢村に誘われるようにして脱藩したのは史実のようです。が、もちろん東洋に会ったり、弥太郎に殺されかけたりという話はありませんでした。しかし、龍馬の脱藩が3月24日、東洋の暗殺が4月8日ということで、龍馬の脱藩により武市を抑えていた箍が外れて、凶行に到ったという見方もできないわけではないですね。龍馬が脱藩しそうな気配を感じとっていた家族、特に兄は、もちろん猛反対したわけで、兄が大切にしていた刀を姉の乙女がこっそり龍馬に渡したという逸話があるそうなので、このへんがちょっとドラマとは違いますね。まぁ小さな違いですけど、常識的に考えて、部屋住みの弟の脱藩を支援する当主の兄がいるとは思えません。最初から送り出すつもりなら、連座を免れるために勘当くらいはしていたでしょう。さて、今回の目玉、吉田東洋の暗殺についてですが、連れはおらず1人きりだったようですね。奇しくも織田信長が本能寺で暗殺された話を、藩主に講義した帰り道だったようです。ドラマではかなりじいさんで、アラカンくらいに見えましたが、実際は享年46歳。生きていればもっと活躍できる年だったわけです。恐らく40才が演じる龍馬との年の差を出すため、故意に年配の役者さんを選んだのでしょうね。で、この東洋を演じていた田中泯氏について調べたらびっくり。なんと前衛舞踊家でしたw ちょんまげの似合う渋い役者さんだと思ってたら、とんでもねーことやってるよこのじいさんwww
なんとなく気持ちは伝わりました。
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悩むべからず(^-^空は広いなり。