ネスカフェ…ゴールドじゃないブレンド
- カテゴリ:その他
- 2010/03/30 19:26:26
僕は、
豆を挽いたり、
ドリップしたりサイフォンしたり、
ということは全然しない人なのだけれど、
インスタントコーヒーはよく飲んでいる。
そのインスタントコーヒーの中で、僕は「ネスカフェ・ゴールドブレンド」が一番好みに合っている。
それでよくスーパーのコーヒー売り場へ行くのだが、これがなかなか、変なところで悩んでしまうのである。
まずひとつ、
ゴールドブレンドはネスカフェの主力商品で、商売の軸になっているのだろう。おまけがついていることがよくある。
小瓶で、他のブレンドのコーヒーがついていたりもする。
想像だが、たぶん、同じ味のコーヒーばかりを飲んでいると、誰でもたまには違う味が飲みたくなる。そのとき、他の会社の商品を試されて、そちらを中心に飲むようになってしまったら困る。それで、多少のコストがかかっても、自分の商品をおまけで付けておいて、ゴールドブレンド以外を客が買う時にも、自社の商品の中で変えるように仕向けているのだろう。
金額には現れにくい商売だ。
何の手も打たずにいて客が流れ、減益の形で現れてからでは、手遅れだ。
それでいて、おまけを付けるなど、費用をかけて客をつなぎ止めても、じゃあ、その費用に応じた売上高を維持しているかは、判断できない。
こうした費用は、考え方次第で会社全体の中で資金繰りがあって、いろいろな経理処理があるのだろうが、現実には、商品の値段に帰ってくるはずだ。
どんな商品でも、テレビCMなどにお金がかかっているものだが、会社が年間数百億円広告費にかけるとして、販売する商品の「個数」が数百億個だったら、商品一個に広告費一円かかっているのである。
広告費をかけずに商品を値下げするのも商売のひとつだと想像するのだが、かと言って、広告の無い商品は売れなかったりする。
現代の社会では、テレビCMが無ければ企業が成り立たない面もあるわけだ。
かくして、消費者は宣伝広告費を無意識に支払い続けるのである。
そこにあるのが、第三次産業と言うヤツだ。
人間というのは、そうした生き方しかできないものなのだろうか。
と、少し悩む。
もうひとつ、
値段で困ってしまう。
ゴールドブレンドは、瓶詰めと詰め替えパックがあるのだが、なぜか詰め替えパックが高いのである。
たぶん、売れ行きの問題で値引きできないのだろうけれど、それで結局、買うのは瓶の方になるから、「エコロジー」だとか、「リサイクル」だとか、いろいろ社会的な問題に対して、実は、小売店も消費者も無関心だということの現れだろう。
僕も、結局、瓶を買って、空き瓶をリサイクルへ出す。
まあ、詰め替えパックが本当に環境負荷の低い方法かどうかも疑問が残るので、ガラス瓶のリサイクルでかまわないという気持ちもある。
それで、ささやかに悩んでしまうのだ。
酒屋でも、瓶を回収して「預かり金」を返すのが普通だった。
最近では、わざわざ「デポジット」なんて呼んでイベント会場などで食器やカップなどを貸し出すけど、昔はそんなこと言わなくても、物は繰り返し使うのがあたりまえだったんだけどね。
最近はすすぎ回数1回が売りの「アタックneo」という商品。
エコロジーを売りにしてるはずなのに。
悩みはするけど、安いには負けますね(@_@)