ドラマ【大仏開眼】
- カテゴリ:テレビ
- 2010/04/04 01:05:57
【あらすじ】17年間、唐で学んだ吉備真備は、帰国する船の中で僧の玄昉と知り合う。帰国した真備は、貴族の橘諸兄に取り立てられ、官職につくことに。参内した真備は、光明皇后や、その娘で後に孝謙天皇となる阿倍内親王と知り合い、彼女の学問の師となる。阿倍内親王から、祖母で聖武天皇の母・藤原宮子の気の病を治してほしいと頼まれ、つい唐で得た法力で病気を治すことができると大言壮語する玄昉を紹介してしまう。ところが玄昉が本当に宮子を治してしまい、玄昉はたちまち地位と名声を得る。真備は各地で橋や道を作って民衆から尊敬されている行基と出会う。
【感想】前半あまり見れなかったけど、まぁまぁ面白いです。特に玄昉を演じる亀之助はついその場の主役になってしまうくらいの迫力があって、内気なイメージがある吉岡とは対比的ですね。実はこの時代のドラマを作るのは本当に大変で、時代劇だから全部セットとか用意しないといけないし(遠景とかはCGでごまかせるけど)、よく使っている江戸時代のセットや衣装が使いまわせないから、ほとんど作らないといけないし、実際この時代の文献ってろくろく残ってなくて、残ってても宮廷の記述とかは多いんだけど、庶民がどんな暮らしをしていたのかはほとんどわかってないので、ある程度想像で作らないといけないところもあるのです。まだ奈良時代なので、恐らく田舎の百姓なんかは竪穴式住居だったんじゃないかと思うけど、竪穴式とか作るの大変でしょw それにこの頃は日本といっても、まだまだ完全に統一できてたわけじゃなくて、東北の方は別の民族が住んでいたんじゃないかと思われます。あくまで日本といっても、関西とその近辺のお話ね。で、ドラマを見ると、どうにもやはり衣装が作ったばかりみたいな感じで着こなされてなかったり、群集の様子が不自然だったりと、いかにも作りましたって感じが否めませんでした。まぁそれは仕方がないとして、衣装で他に印象に残ったことと言えば、宮中の服がまんま中国と同じだったということでしょうか。天皇は前と後ろにすだれみたいなのがついた帽子かぶってましたし、内親王や女官たちはまるで天女のような衣装でした。それと気になったのが、当時は沓と言うのでしょうか、あのまま家の床に上がっていたことですね。当時はまだ建物の中で履物を脱ぐという習慣がなかったのでしょうか? 遣唐使が廃止され、国風文化が花開く前の話なので、金持ちは中国から取り入れたいわゆる舶来品を着用していたのかもしれませんね。それにしても、天女スタイルの石原さとみはすんごい似合ってましたねぇ。ああいう格好はやはり東洋人が似合いますね。なんかあまり内容に触れてないような気がするけどまぁいいか。今回は大仏着工までいきませんでしたからね。