Nicotto Town



連載小説! 二話目


第一章 第二話 「人で無くなった人間」


「ざっっっけんな!?」

風が顔面に当たる中、俺は必死に叫ぶ。
いきなり変な所に飛ばされたと思ったら、いきなり空中に放り出されなきゃ行けないんだ!!

「ああ、私まで転生してしまったでは無いですか!? 何て事を……天使の身で人間に転生してしまうとは!」

「そんな事は後にしろ! と言うかこのままじや、二人共地面に叩きつけられてグロイ事になるぞ!」

俺にはこの状況を打破する手立てなどは何も無い。
むしろ、人間でこんな状況を打破できる奴がいたらそいつは人間じゃねぇと思う!

「ちぃ――、天使としての能力は90%が消滅……いや、これは人の身に入りきらなかっただけ? 知識は崩壊部分なし、意識も共に崩壊部分なし、身体は通常の人間の強化状態、天使の力は半分も使えない!? 転生能力や蘇生、異次元移動も使えないなんて……仕方ない、ともかく今はこの状況をどうにかします!」

何か凄い長い事を言い続けて天使は俺の方向に体を傾け、俺を掴むとそのまま体を丸めた。
って、何やってるんだ!? そんな事したら空気抵抗が少なくなって――。

「更に落下速度が上がるだろうがぁぁぁあああ~~~!!!」

「黙ってて!」

風に当てられながら俺は必死に瞳を開けつつ、天使の顔を見る。
さっきの天使と同じものだったが、近づいて見るとそれはとても可愛かった。

「って、俺は何年下に可愛いとか思ってるんだよ!?」

「黙れと言っているんです! このまま捨てますよ!」

「やめてくれッ! 俺は死にたくない!!」

風はどんどん当てる力を増している、そして、大きな雲の中に突入する!?

「ぷはっ!」

雲を通り抜けた瞬間、俺は大きく息を吸い、瞳を開けた、その先に移ったのは見知らぬ世界。
明らかに日本じゃない、それに、都市と言う物が存在している様に見えない?

「まさか、お前、本当に異世界に!?」

「よし、完了した、瞬間移動します!」

華麗に俺の言葉が無視され、体が消える様な感覚に襲われる、そして平衡感覚を失った俺は倒れた……?
俺は倒れた? まて、ここは空の上じゃ?

「地面がある? どうなってやがる?」

くらくらして見づらいが、倒れた状況で顔だけ少し横にすると、確かにそこに土が存在していた。
まさか、言葉通りに瞬間移動したのか……? いや、驚くのは今更か、さっきからありえない事しか起こって無いんだからな。


「この地域一帯の地形を把握した上で瞬間移動した、失敗するかと思ったがなんとか成功してよかった」

「ちなみに、失敗したらどうなる?」

「体が地面と同化していたかもね」

つまり、もし失敗していたら、俺の体は土と同化し落下するのと同じくらいグロイ事に成っていたかも知れないと?
はぁ、まぁ、落下して死ななかっただけラッキーだと思うか……。

「意外ですね、もっと喚き散らすかと思っていたけど」

「色々と諦めが着いたって感じだな、こっちに引っ張り込んじまって悪かったな」

よくよく思えば、一度死んだのに、記憶をそのままでこっちに移してくれたんだ、お礼は言えても文句は言える立場じゃなかったし……。

「いえ、私の中では新たな仮定を生み出している、それが在っているならば天使に戻れるから問題はない、まぁ、人間を体験して見るのも良いかも知れないからね」

「そいつは助かった、一先ず、名前聞いていいか?」

コイツの名前が天使って事は流石に無いだろうし、何かしら名前はあると思うんだが?

「名前など無い、呼び合う者がいないのですから」

「もしかしたらと思ってたがマジで名前が無いなんてな、俺は神月羅瀬(カンヅキラセ)だ」

「仕方ないからラセと呼ばせて貰う、私の名前は貴方がつけてください」

俺でいいのか? ネーミングセンスはまったくと言って良い程無いぞ?

「別に構わない、ただの名称だ意味などほとんど無いし」

ってお前、まだ俺の心を読み取れるのかよ?

「そうらしい、貴方がどんな事考えてるかは全て筒抜けだよ」

「はいはい、そんじゃ名前をつけてやるよ」

そうだな……それじゃ、空から落ちて来たから。

「ソラでいいか?」

「なんでもいいと言ったけど、ラセのネーミングセンスは本当に壊滅的なのね」

うるせぇ、それじゃ、さっさと村かどっかに行こうぜ、ここはファンタジーの世界なんだろ?

「今、サーチしている、ここから西に20kの地点に村があるから、そこに行こう」

「了解した」

前の世界でやる事も無くて普通の生活をしていた俺は今、異世界の大地を歩いている。
こんな珍しい目にあってるのは世界で俺一人だけじゃないかと思っちまう。
ともかく、今は前を向いて歩いて行こう、何にも考えず歩いて進む、真横にはソラって言う天使だった少女がいるが、実際は少女じゃなくてババァだと思――。

「なぁ? 今から死にたいの? ん? 答えてみなさい、即座に肉体を崩壊させて地獄送りにしても構わないんですよ?」

「スマン、俺が悪かったから!痛ッ!痛いぃぃ!」

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2010/04/10 19:16
目的のその本物小説ですけどねw
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2010/04/10 17:16
2作目もなかなかいいですね^^

本物の小説を読んでるみたいです^^
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2010/04/09 18:42
ありがとうです~。
それにしてもお久しぶりですね~!
これからも頑張ります!
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2010/04/09 18:09
お久しぶりです!!。゚ヽ(゚´=Д=`)ノ゚。(笑)
久しぶりにログインして一気に読みまくっちゃいました!!
凄いですね!!本当に!☆:*・゚(●´∀`●):*・゚
文才無いんで…本当にすごいと思います!
続きとっても楽しみにしています!q(・ェ・q)ルン♪(p・ェ・)pルン♪
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2010/04/08 22:51
そこは疑問系の「なんで」を言うよりも、そのまま繋げた方が理解しやすいのだぉーw
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2010/04/08 22:23
いきなり変な所に飛ばされたと思ったら、いきなり空中に放り出されなきゃ行けないんだ!!
のとこ、
いきなり変な所に飛ばされたと思ったら、【なんで】いきなり空中に放り出されなきゃ行けないんだ!!
の方がゥちてきにゎいいと思う(・ω・)
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2010/04/08 19:35
はーい、ありがとですー
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2010/04/08 18:08
すごいですね^^
おもしろかったです☆
サークルでの 活躍期待してますw
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2010/04/08 14:48
二人ともありがとうです、ソラには色々と頑張ってもらいますよーw
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2010/04/08 14:33
神羅さんの、小説、やっぱり面白い(^◇^)
ソラすごい!
次回楽しみにしています☆彡
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2010/04/08 12:08
ソラのキャラが良いわ。。。
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2010/04/08 08:08
三人ともありがとうです。

どんな空想世界か跡で聞きたいですねぇーw
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2010/04/08 06:23
読みにきたよん★
また見に来るね(@^▼^@)♪
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2010/04/07 23:50
「華麗に俺の言葉が無視され」表現力↑♪ w
小説読みに来ましたっ☆
内容も自分的にリンクする空想世界があったなぁ 
アバター
2010/04/07 23:44
どんな異世界か楽しみです。

次回、次回~。
アバター
2010/04/07 21:38
なのちゃん・・・ユニークだねww

朝菜さん、六年間ですよー、ひたすら書き込んで来たので量が分からないですが、昔、どこまでかけるかーというので小説二冊書き続けた覚えがありますw
アバター
2010/04/07 21:34
私の別名:えんぢぇる村 ふぁにむ
   The-Angelia

天使が大好きなのだぁ〜♡ww
異世界ストーリーWelcomeなのれふ♪

続きが楽しみだ☆(>ω<)
アバター
2010/04/07 21:27
本好きの会から飛んできましたb
すごいです!文章力半端ない!!!w

いったい何年書かれているんですか?
そしてどれだけの量を書きこなしてきたのだろう・・・

尊敬させてもらいますと共に、参考にもさせてもらいますw

そして応援もさせて下さい!続き楽しみにしてます(p・ω・`*q)
アバター
2010/04/07 20:13
皆さんありがとうです! このまま頑張りますーw
アバター
2010/04/07 20:11
天使の近くでは何も考えないほうがいいね・・・・こわすぎるww

めちゃおもしろいです♪次回楽しみにまっています★
アバター
2010/04/07 20:00
ノリが面白いwww
続きを楽しみにしてます(*´ェ`*)
アバター
2010/04/07 19:08
続きが楽しみだw

でも油断は禁物wwwwww

うちもがんばる!
アバター
2010/04/07 18:39
すごいですね^^

次回が楽しみです^v^ 
アバター
2010/04/07 18:27
すっご!!
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2010/04/07 18:20
ラノベにありそうなレベルだね!
神がかっているよ!?Σ(´・ω・`)
アバター
2010/04/07 17:52
はい! 頑張ります♪
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2010/04/07 17:35
凄い凄い(^U^♪)ノ

凄すぎてついていけない~☆w

なんか天使凄い~。

アバター
2010/04/07 17:25
あはははは(^◇^)
おもしろーいwww
次回作楽しみにしてるね(*^_^*)



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