桜の散る季節に想い出す詩2つ
- カテゴリ:日記
- 2010/04/07 17:42:49
三好達治
「甃(いし)のうへ」
「甃(いし)のうへ」
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音<あしおと>空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂(ひさし)々に
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音<あしおと>空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂(ひさし)々に
風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ
*****************************
草野心平「さくら散る」
はながちる
はながちる
ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる
光と影がいりまじり
雪よりも
死よりもしずかにまいおちる
まいおちるおちるまいおちる
光と夢といりまじり
ガスライト色のちらちら影が
生まれては消え
はながちる
はながちる
東洋の時間のなかで
夢をおこし
夢をちらし
はながちる
はながちる
はながちるちる
ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる
******************************
どちらも男声合唱の曲になっている歌ですが
さくらの散りかけの頃 想い出します。
一つめは詩人三好達治の詩。
さくら、とはかいていないけど
ここでいう花は さくらのような いや さくらでなくてどうする
みたいな気がします。
二つめは詩人草野心平の詩。
散る姿にも 思いをのせて 詩にする
できあがった詩をよむと 目の前に散る桜がうかびあがってきます。
詩人てすごいですね
山村暮鳥さんですね(^^)
詩人ってすごいよね
菜の花の黄色も 元気がでる色ですね
葉っぱの黄緑との とりあわせが好き。
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんの・・・