昔に書いた作品 後編
- カテゴリ:自作小説
- 2010/04/11 18:15:44
「ただいま」
誰も居ないマンションの一室に俺の声が響く。元より俺が一人で暮らしているだけの部屋だ。他の人がいるはずが無い。だけど「ただいま」と言う事は癖になっていたし、治す必要も無いと自分で感じていた。俺は電気を付け喰らい廊下が光で満ちたのを確認すると靴を脱いで家の中に入っていく。
「…………」
話す事など無い。独り言を言う事は無かった。別段、する必要性が無かったからかも知れない。孤独感には慣れた。適当に冷蔵庫から冷凍食品を出した俺はレンジで暖めてそれを食べた。
(冷たい味だな)
そんな風に感じてしまう。味は美味しい。だけど、とても冷えてる様な感覚の飯の味しかしなかった。子供の頃はどうだっただろうが、まだ俺は夢を持っていて、家族と共に暖かいご飯を食べていた気がする。
(寝るか)
腹が膨らんだ所で俺は眠気に襲われた。明日も朝一で交番で事務処理をして外で何も無いただの空間を眺めると言う事が待っているのだ。さっさと寝よう。自分の寝室に向かって俺はある違和感に気づいた。数歩後ろに下がり電気を消す。
(寝室の電気がついてる?)
俺は寝室の電気を付けっ放ししてるはずは無い。そういう事は一人暮らしをしてるとこまめになってしまうものなのだ。だとしたら、在り得るのは強盗? いや、それも無い。わざわざマンションでしかも警察の家に盗みに入る盗人がいる訳が無い。俺は寝室に近づき、ドアをほんの少しだけ開けた、キィと言う木の軋む音がほかの少しなるが気にしない。ただドアの奥を凝らして見た。そして少しずつ開けていく。
「スゥ……スゥ……」
「……誰?」
俺のベッドで寝ていたのは中学生か高校生ぐらいの少女。だがその顔に見覚えは無い。背は小さい様で予測だが約155と言った所だろう。顔はまだ幼さが残っている。
(って……俺は何を分析してるんだ。それにしてもどこの子だ? 鍵はちゃんと閉めた合ったはずなのに)
流石に子供にそのまま手錠をかけてこの夜中に警察署などに行く事は出来ない。既に時刻は夜中だ。どうするか。俺の寝室には俺が寝るベッド一つしかない。そこは今、この知らない少女に占領されてしまっている。
(仕方ない)
この子は寝ているし起こすのは気が引ける。俺は寝室から出て行くと食卓のテーブルのイスに座りながら眼を瞑り眠りに付いた。
これは続きが無かったりw
私だったらパニックです(^_^;)
あと。
この続きが気になります!
状況描写で進んでいて・・・シリアスで主観的感じでかかれてますね・・・?
知らない少女が自分の寝室にいたら不気味ですよね。。。