【あらすじ】武市は三条実美を通じて朝廷に働きかけ、将軍を上洛させようと画策する一方、以蔵をうまく利用して勤王党に対抗する人物を、次々と暗殺していた。京都を訪れた龍馬は、ついに加尾と４年ぶりの再会を果たし、密会を重ねる。そしてついに将軍上洛の勅命が出て、土佐藩は使者として江戸に赴く実美の警護にあたることになる。加尾の兄収二郎は、加尾の役目は終わったとして、彼女に土佐に帰るように命じる。

【感想】今回は内容が薄かったですねー。まぁ今回は龍馬と加尾のラブストーリーのラストなので、叙事よりも叙情を楽しんでくれってことなのでしょう。前回の後半が私的には神展開だったのに比べ、今回は以蔵があまりに簡単に武市に操られすぎているのが気になりました。もうちょっと丹念に少しずつ描いて、どうしようもなく泥沼にはまっていく姿が見たかった。だってＳなんだもの。しかし武市はもうどうしようもなく黒くなっていくばかりですねぇ。以蔵の自分に対する敬愛の気持ちを利用して、人殺しをしているわけですから、黒いのは黒いですけど、悪女的な黒さですよねぇ。以蔵は「武市は自分を幼い頃から認めてくれている唯一の人物」と誤解している上、武市に甘い言葉をかけられたので、殺人マシーンへと変貌していくわけですが、多分武市の仲間に対する八方美人的なところを、認めているという風に誤解してしまったのですねぇ。思うに、以蔵こそ龍馬についていれば、殺人マシンになることもなかったかもしれないし、龍馬もむざむざと暗殺されずにすんだかもしれません。まぁ、歴史ではＩＦは禁物ですけどね。最近は平気でＩＦばかり語ってる番組とかありますが、あれってどうなのって思いますｗ　考察した人は鼻高々なんでしょうけどねぇ…。

【史実とはこう違う】今週はほんのちょっとです。もちろん数々の暗殺を、以蔵が独断で（武市に暗示されたというふうに演出はされてましたが）行ったわけではありません。実は勤王党のみならず、他の志士とも連携して暗殺したらしいです。特に今回の最初に暗殺された志士の本間精一郎の場合、犯人のリストに加尾の兄・収二郎の名前も挙がっています。まぁ、１人でやって失敗した時のことを考えると、あまりにリスクが大きいですから、多勢で挑むのは当たり前の話ですね。でも心理描写的にはあんな感じだったんじゃないかと思います。にしてもやっぱり福山や広末とタメ口きいてる佐藤健てすんごい違和感がｗ　それと後訂正ですが、前回井上と弥太郎は藩主の参勤に付随したと書きましたが、２人で吉田東洋暗殺の犯人を捜していたのは間違いないようですね。ドラマの方が正解だったみたいです。でも参勤に同行という形式だったことと、弥太郎は逃げ帰ったわけではないというのは確かな話のようです。


【あらすじ】フィリップはウェザードーパントに襲われ気絶してしまった。翔太郎は何とか夢から抜け出すが、変身が解けていてどうしようもない。そこに鳥の形をしたガイアメモリが飛んできて、フィリップを吸収し、井坂の攻撃も凌いでどこかに飛び去ってしまう。翔太郎は研究室で最後に残った学生の福島がナイトメアドーパントではないかと、彼を問い詰めるが、福島もその場で眠り病になってしまう。一方、フィリップが目覚めると、そこは鳥形のガイアメモリ内部のサイバースペースで、シュラウドのイメージが彼をライトと呼び、翔太郎のそばにいるのは危険だと警告する。

【感想】やはり最後に残った学生がドーパントでしたか。でもすんなり正体を明かすのではなく、彼も眠り病になってしまい、姫香が犯人？と思わせるというワンクッション置いたのはよかったですね。つうか、翔太郎がどこぞに姫香を呼び出して話してたけど、あんなことする必要なかったですよねｗ　ミスリードのためとしか思えないｗ　でも全体的なバランスは取れる結果になったと思います。今回のキモは、実はシュラウドが翔太郎とフィリップのコンビについて、快く思っていないという事実が発覚したこと。シュラウドとフィリップは一体どういう関係なのでしょうか。そしてライトとは…？　年齢的に考えて、シュラウドはフィリップの母親？　あれっ若菜の弟ってどんな名前でしたっけ…？　若菜の弟＝シュラウドの息子だとしても、シュラウドは若菜たちの親にしては若そうなので、腹違いの弟？　しかしそうなると、シュラウドが竜に言った「あなたと同じような」というのは、一体どういうこと？　普通に考えたら、家族をドーパントに殺されたってことですよねぇ。やはり後半のキモは井坂との対決と、フィリップとシュラウドの正体ってことになりそうですね。