お題「思い出のアニメ」
- カテゴリ:アニメ
- 2010/04/14 18:03:19
「ペリーヌ物語」
ちょうどテレビのない暮しをしていて、ラジカセでFMを聞いてたのよね。ある日、FM放送局の周波数じゃないところでも音楽が入ることに気が付いて、聞いていたらセリフが始まって、なんだか、ラジオドラマみたいな感じ。
ちょうど、主人公の女の子のお父さんが死んじゃった直後、みたいな場面だったのよ。旅の途中みたいで、お父さんが葬られた村を振り返ってから、先へ進んでいくところが印象的だったわ。
なかなか面白くて、毎週同じ時間にあるみたいなので聞いて。
それが、ホントはラジオ番組じゃなくて、テレビアニメだとはすぐに気が付いたけれど、ラジカセでは画面は見られなくて。でも画面が見えなくても、話は十分によく分って。
話は、途中で同業者の妨害を受けたり(何か旅の写真屋やってて)、主人公の女の子がその犯人をとっちめようとするけれどお母さんが許してやる不思議さ。
そのお母さんも病気で倒れて死んでしまうし。
馬車も売って得たお金を持って旅を続けるけれど、そのお金をだまし取られて一文無しになって高熱を出して倒れてしまうし。
もうハラハラドキドキ波瀾万丈。
悪人がしっかり居てひどい目にも遇うけれど、善人もいて助けてくれるという救いもあって。
で、お祖父さんのところまで行くけれど、お祖父さんは息子の結婚を認めていなくて。他人のフリしてお祖父さんの工場の従業員になって。
ああっもうじれったい。
本人がバイリンガルだったのを認められてお祖父さんの秘書に抜擢。もちろんまだ正体はばれていない。
そうこうしているうちに、まあ最後は名乗ることができてメデタシメデタシ。そして、目が見えなくなっていたお祖父さんは、孫の顔見たさに、失敗する危険性も高い、目の手術を受ける。
そんな話。
最終回の時、ちょうど実家に帰ってて、そのアニメをテレビで観ることができて。
で、その絵に愕然と。漫画家の和田慎二さんをして「あのヒラメ顔」と言わしめた平板な拙劣な絵柄。何かが動いていると他の物は一切静止しているという手抜きのアニメーション。
愕然としているうちにいつの間にか感動のはずの最終回は終わってしまったわ。
とても面白いいいお話だと思ったので、原作を探したけれど、子供向けのダイジェスト訳はあったけれど大人向けの完全訳本は出版されてなくて。
ある時レンタルビデオやさんでそのアニメを見つけたけれど、あの図柄で最初から見る勇気がどうしても出なくて。今でも「聞け」はしても「見」られないような気がするわね。
スタジオジブリさん、ぜひ、「ペリーヌ物語」をリメークしてくださいませ。
今日は真面目に書いてアイテムゲット