小説その2
- カテゴリ:自作小説
- 2010/04/15 21:03:32
自作小説第二段!とテンション高く始まる第二回。
お楽しみください。
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「な、なんだこの階段」
地図を見ながら、昔教えてもらった神社の近くへと着いた。しかし
「お祖母ちゃんこんなの上り下りしてたのか!?」
目も眩むようなくねった階段があった。
「も、もう無理。だけど着いたー!」
永遠に続きそうな階段を上りきったその先に、祖母の勤めていた月見神社があった。神社自体は、小さいがとてもきれいな所だと思った。
「先ずは御参りっと」
よく祖母から言われていた。神様はいるんだよ、と。しかし私はあまり信じていなかった。私は見えないと信じない主義だから。だけと御参りはする。それが祖母と二人の昔からの習慣。もう一人になってしまったが。
「よし、終わった。ん?」
御参りを済ませ、ふと辺りを見回してみると、神社の近くの池で空を見ていた男がいた。草色の和服に黒色の羽織をしている。ふと、こちらに気付いたのか男は後ろを振り向いた。
「サエの孫か。何故ここに」
振り返った男は、女顔負けの美人。一瞬目が黄金に光ったように見えた。
「あれ?お祖母ちゃんの事ですよね。何故知っているんですか?」
祖母は駆け落ちしたっきり町とは連絡を取っていないらしい。しかし、目の前にいる男はかなり若い。せいぜい二十代ちょっとだ。
「まあいい。いずれ分かる。また此処に来い」
言いたいだけ言うと男は幻覚の様に掻き消えてしまった。
「え?あ、き、消えた……」
あの世にいるかも知れない祖母よ。私、神様信じてもいいような気がちょっとしました。
ふふふ、続きはどうなる事やら(笑