江國香織「デューク」
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/04/15 22:33:12
大学入試センター試験で全文が出題された短編で、
試験中に感動する人が続出したことで有名になった作品、なのだそうです。
・・・知らんかった。
飛行機の中で読んだ新聞で紹介されていて興味を持ったので、読んでみました。
「つめたいよるに」 江國香織 新潮文庫
「デューク」は最初に載ってました。
愛犬「デューク」が亡くなり、悲しみにくれる女性。
その女性が、愛犬の生まれ変わり?幽霊?の少年と出会い、別れるお話でした。
最初読み終わった段階での感想は「なんじゃこりゃ」だったのですが、
後からじわじわと悲しさや寂しさが盛り上がってくる感じです。
この感覚はうまく表現できません。
感性豊かな人、犬を飼っていたことがある人なら確かに泣いてしまうような話かも。
センター試験中に泣いてしまう人がいたというのもうなずけます。
私も実家で飼っていた犬のことを思い出しました。
ただ、センター試験国語の試験時間はたしか80分。
現代文2問、古文1問、漢文1問で、現代文1問にさける時間は20分くらいだったはず。
こういう話を読んだ瞬間に感動できる人の感性がちょっとうらやましいです。
圧倒的に女性読者が多いはずだし、わざわざ試験で採用しちゃうのがびっくりです。
でもあの話ならまだありなのかも。
彼女のお話で、章ごとに視点の変わるお話があって、それが大好きだったなあ。
立場が変わるとその話はそうなるのねみたいな^^
猫派向けの小説があれば教えてください。
確かに、女性が女性向けに書いてるような感じですね。
デュークといえば殺し屋のイメージが強いのでそこだけ嫌悪感を感じますw
読みやすいですね。
まだ全部読んでないけど、この後からじわっとくる感じはファンが多そう。
ネコなら迷わず手に取るだろうにww
ぜんぜんしらなかったけど、いいこときいたわ。
早速買っててよんでみたいです。
でも、犬好きではないので、そのあたり、どうかな。
でもこの作品は、センター試験には不向きだと私は思ってしまいますが(笑)。
私が初めて読んだ江國香織の本は、文庫版「つめたいよるに」の後半にある「温かなお皿」でした。
この中の「冬の日、防衛庁にて」という、若い女性が不倫相手の奥さんと食事をする話が、
まだ10代だった私にとって、ものすごく衝撃的でした。
一番好きなのは「子供たちの晩餐」という、ジャンクフードに憧れる子供達の話。
それにしても、江國香織を読もう、と思われた(しかも、映画化されたような作品ではなく)
ジェクトさんが素晴らしい!
女性のドロリとした部分をを描写する作品も多いので、
ヒミツを覗かれてしまったようなこそばゆさも感じますが、
読後に嫌悪感が残った…などという感想でなくてホッとしました(笑)。
それ私も読んだよ^^
とっても良かったよね☆
江國さんの文章は読みやすいし温かみがあるので
私もほぼ全部読みました♪