Nicotto Town



気分で書いて見た・・・。



  気分で書き綴って見た。面白く無いかもですが、よろしくーw











中学生活はすんなりと終わりを見せていた。中学に上がったばかりの頃はどんな事があるのかと大変にワクワクしていた事は今でも覚えていたが、楽しい事は特に無かったと言えよう。


「それに比例して悲しみも少ないか」


友人との別れは辛くないか? もしそう尋ねられたなら俺は普通に辛くないと答える事だろう。

何も交流の場は学校だけでは無い、携帯などでメルアドを交換すれば遠くからでも会話は出来るし、同じ県に住んでいるのだから会う事は何度だってあるだろう。

それを考えれば別段辛くも無いし、悲しくも無い。それに中学校には友達はいたが友達以上の存在は居なかった。だからこそ、尚の事、悲しむ必要性が無かったのかも知れない。


「さてと、家に帰るか」


俺は中学校に背を向けながら歩き始めた。

いつもよりひとりごとが多いな、もしかしたら本当は心のどこかで少しは悲しんでいるのかも知れない。まぁ、それを理解した所で何か変わる訳でも無い。


「んっ――」


少年は足を止め、近くの桜の木を見る。

この町は他の町と比べて花が多い、なのでこの春と言う季節になるとこの町は賑わう様になって行く。


「桜が咲いてない?」


少年は公園の中に入り、そのまま桜の咲かない木の下に寄って行った。

公園の中に一本だけ大きな桜の木がある。だが、周りの桜は綺麗に咲いているのにこの一本だけが桜を咲かせていない。


「この桜の木は悲しみに満ちているのです」
「……は?」


少年は唐突に聞こえた声に戸惑い、一瞬ポカンとした顔を見せたがすぐにその声がこの咲いていない桜の木の後ろから聞こえた事に気づき覗き込んだ。

そこにいたのは可愛い私服を着込んで少女だった。顔は幼さが残っているから俺よりは年下と思う、そんな少女が咲かない桜の木の下で座り込みながら俺を見上げていた。


「この桜の木はとある少年と少女の悲しみの心を吸ってしまいました、その結果、悲しみの満ちた桜の木は綺麗を失いました」
「それは……実話か? それともお前のただの思い込み?」


疑問の声を聞いた少女は小さく笑いながら立ち上がり、少年の顔に自らの顔を近づける。それに対して少年はそんな事をされるとは思わず小さく息を呑み、少しだけ後ろに下がった。


「友人に聞いた話、ちなみにその子は女の子」
「そうかい……それで、なんでそれを俺に話したんだ?」
「それは違う、私が話し始めた時に貴方が木の後ろにいただけ」


少女は近づけてた顔を後ろに下げ、小さく笑って少年を見た。少年はその笑いが何に対する笑いか分からずただ呆然としていたが少女はそれを気にする事は無い。

木の後ろにいただけって……そんなにタイミング良く話し始める訳が無いだろう。確実にタイミング会わせてたとしか思えない。


「貴方の名前は? ちなみに答えないってのは無し」
「……強制かよ」
「任意でも構わない、それじゃ質問する。貴方は名前を答えますか? イエスかはいで答えてください」


それはどっちにしたって答える羽目になると思うんだが……? と思った少年だったが、すぐにここで文句を言ったとしても無駄だろうと結論付けてため息を付いた。

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2010/04/21 14:29
いつも神羅さんの自作小説読ませていただいてます(^ε^♪)
すごいです・・・・!
自分で物語をかくのってやっぱり難しいですよね・・・・(私が苦手なだけかもしれないけど・・・w)
小説とかって最初はあまり面白くないけど、神羅さんの小説は最初からおもしろいです★
どんどん新しい小説、かいてくださいね☆
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2010/04/18 12:55
てずねー。ありがとうですー
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2010/04/18 12:26
サークルから飛んできました♪

凄いです、気分でこんなものを書けるなんて!!

あと、ご参考になればと思い書かせて頂きますが・・・

公園の中に一本だけ大きな桜の木がある。だが、周りの桜は綺麗に咲いているのにこの一本だけが桜を咲かしていない。

のところの、「咲かしていない」
日本語的には「咲かせていない」が正しいかとb(そっちの方が綺麗ですしね^^)

恐縮ですが、ご参考になれば^^



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