ね…ね…よ。
- カテゴリ:仕事
- 2010/04/17 15:26:05
何事もスタートは肝心です。
幸先良く、気分良く始まれば、楽しい時間が過ごせるものです。
そんなわけで、昨日は日曜の第1回中1公開テスト会に向けての対策の時間にしました。
出題範囲は、小学校の文法と、長文は小説と論説文から1問ずつという予告だったので
ザッとおさらいして、正解を求めるコツなど話せばと準備していたのですが・・・・
文法の解説の時の、子供たちの表情に不安を感じました。
明らかに、初耳だという反応に見えたんです^^;
「文法という言い方ではなく、“言葉のきまり”というような優しい言い回しだったと思うけど
主語、述語、修飾語についてぐらいは習ってきたよね?」
困り顔で首をかしげる子供たち・・・・
塾で用意している問題集の中の、初歩的な文法の問題を宿題として解いてきたはずでしたが
指名して答えさせてみると、正答率の低さに愕然としました。
どうやら、根本的なところがスッポリ抜けている様子です。
「文節を抜き出して答えなさい。の文節って、小学校で習ったよね?」
「習ってな~~い!」・・・・やたら元気w
「いや~、そんなはずはないんだけど・・・・。じゃあ、習った人は?」
優秀な子を集めたクラスの方で2名、普通の子供たちのクラスで1名
わずか3名が、小学校の授業で「文節」を習ったと言います。
授業で習ったはずのことを、綺麗サッパリ忘れてしまうほどとぼけたお子さんは
どちらのクラスにも、1人もいないはずなのですが・・・・???
習ったという確信があり、理解もできている子が3名存在するということは
おそらくカリキュラムには入っているのでしょう。
なぜ、こんなことになったのかは、小学校の現場を知らないのでわかりません。
しかし、これは大変ゆゆしき事態なのです。
なぜなら、中学校では、小学校の段階で現代国語の文法の基礎はできているはずという
大前提のもとに、英語と古典の授業が始まるのです。
そこでは、当たり前のように文法の理解が求められます。
闇雲に記憶して乗り切ったとしても、高校へ進めば、さらに当然のこととして
どんどん詳しい解説が重ねられていくのです。
土台がシッカリしていなければ、必死の暗記も無駄な努力になってしまいます。
砂上の楼閣は、もろくも崩れ去るでしょう。
とりあえず、文節について充分に解説をし
便利な区切り方(これも諸説あるんですが、知っておいて損は無い)を教えておきました。
「・・・ね・・・ね・・・よ。」
と、「ね・ね・よ」を入れて自然に読めるのが文節のまとまりの区切り方だと知って
よほどツボだったのか、子供たちは嬉しそうに問題集の例文を次々と声に出して読んでいます。
「テスト中に声を出すわけにいかないから、頭の中で読んでみながら(´゚ω゚):;*.:;ブッ って
吹きださないように気をつけてね。」
と言ったら、ケタケタ無邪気に笑っていました。
こりゃ~、先が思いやられるなぁ・・・・^^;;
そんなに根性すわってるようには見えないなぁ・・・・
スイカからよく聞く言葉。
「絶対にそんなことない!」
私がよく言う言葉。
ただでさえ、小学校と中学校の教育課程には大きな落差があって
結構大変な思いをするはずなのに・・・
それでも、わずかばかりの連続性を頼りに頑張れるはずなのに
ゆとったりゆとらなかったり(完全に間違ってるw)で
ぶつ切り状態><
塾に来てても、キョトンとしてます^^;;
何が悲惨って、そうやってゆとりでやって来たコ達が
中学入学と同時に、ゆとらない(間違えてます)教育になってしまったこと。
塾に来ている子はまだしも、そうじゃない子は、みんな置いて行かれちゃいそうですね・・・。
教育機関の充実の方が、現実的だよねぇ・・・
ちゃんと教える能力のある教員の養成の方が、急務の気がします。
カリキュラムも、コロコロ変えるのではなく
将来まで一貫性のある組み立て方を確率して欲しいですよね。
このままでは、私立の一貫校との格差が開いてしまって
親の収入で、子供の将来が限定されるようになってしまいます。
どの子も、基本は若くて賢い頭を持っているので
せめて、機会は均等に近いものであってほしいですよね。
謳い文句に終わらせるのかしら?この国の根幹の理念であるはずのことを・・・
その上での、能力差や不平等は自然発生ですから仕方の無いことです。
チャンスや、努力の報いは、手が届く範囲に欲しいですね。
最近思うのは、公立の小、中学校がダメになっていること。
米国みたいですね。
親に余裕があれば、塾などにも行かしてもらい
穴埋めできるのですが、魔女様ような先生にも出会うチャンスがある。
経済的に苦しい家の子どもの将来は、幼いころから難関山盛りとなってしまいます。
できる、できないはいつの時代でもあるし
不平等もある程度は仕方がありません。
義務教育だけは平等なレベルで行って欲しいものだと思っています。
子どもの為を思うなら、お金のばらまきではなく、使い道もあるだろうに。。
これでは、ますます学力の差が出てきて、
チャンスの少ない風通しの悪い社会になってしまいそうです。。
そうですよねぇ・・・彼の地にいて、日常会話が遜色なくできても
何か、肝心な場面では、正確に伝わっているかどうかの不安はついて回るでしょうね^^;
言葉の構成って、考え方の骨格でもありますからね。
>むぎさん
わかりやすくて、ツボだったようですw
面白がってましたから、きっとずっと覚えていてはくれるでしょうね^^
地球の公転を知らなくても、それをマズイと感じる比較対象に出会えてないですからね^^;
過剰なまでの、個性と自信は植え付けられちゃってますよ~w
物を知らないわりには、やけに自己主張だけはするしねw
でもね、その個性が浅くて見せかけの個性なんで
優等生的で画一的な意見しか言えないんですw
その辺が、1番情けないわぁ・・・・
そりゃ怒るよねぇw
ビックリするほど、物を知らないもん^^;
だからね、本を読めって勧めてます。せめてもの抵抗w
先の展開をシッカリ展望した小学校教育であるべきなんだけどねぇ・・・・
>なにわさん
ご声援ありがとうございます。
ああ、そのケース、考えられますねぇ・・・つまり、カリキュラムには無かったと・・・・(T_T)
英語と古典がどうなるか?っていう発想は無かったんですかね?
文節の概念が無きゃ、英語の長文読めないじゃん><
エリートのみなさんは、むしろ大衆は愚かな方が操作しやすいわけですから
ご自分の身内を安全圏に置ける算段があれば、何の憂いも無く改悪もしちゃうんでしょうねぇ。
思いつきでいじった結果が、庶民の一生に影響を与えるかもしれないなんて
真剣に考えたこと、無いんだろうなぁ・・・・
子供には分かりやすいでしょうね~
ゆとり教育の片鱗を聞いては驚く日々です
撤廃されて良かったとしみじみ感じてます(;´∀`)
ただ社会に出てほやほやの、地球の公転を知らない彼らも、
意外と神経は太いと聞いてホッとしてますw
・ゆとり教育に反発をお持ちの先生が担任だった
・年配の先生で、つい教えちゃった
心の底から「ゆとり教育は失敗だった」と、XX省のお役人は、思っているのでしょうか?
彼らの子息は、きちんと以前の詰め込み時代の内容を習って、高級官僚の道を継いで行く事でしょうから、ゆとり教育は良いシステムだったことでしょう。
などと、呑気に言ってる場合じゃないか。
頑張って!魔女先生!
皆さんで、声援を送りましょう\(~o~)/
今、高・中のお子を持つお母さまが「うちの子は犠牲者よ~今更どしてくれんのよ~!!」
って怒っています。