みしのたくかにと 3 引用
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/04/18 11:44:17
このお話は、引用です。1972年に刊行された松岡享子さん作『みしのたくかにとをたべた王子さま』という本の中のお話で、1998年に『みしのたくかにと』として再版されました。大社玲子さんの素朴な挿絵の本です。
今から10年くらい前に、新聞に童話の特集があって、この本が紹介されていました。
王子さまと子供達が楽しそうにピクニックで食事をしている挿絵が印象的で、
今でも好きな本だという記事だったのです。
そのことが、ずっと気になっていて、
本屋さんに行くたびに、児童書のコーナーで探しました。
ところが、かんじんのタイトルを忘れてしまっていたので、
なかなか見つかりませんでした。
……の王子さま あるいは ……を食べた王子さま
しかも再版
そんな、中途半端な記憶をたよりに、探し回っていたのです。
それから何年もたって、
あきらめかけていたのですが、
インターネットの普及によって、そのことを質問してみました。
すると、
すぐにこの本ではないかと回答していただいたのです。
「そうです、それにちがいない。ありがとうございました。」
ネット社会でなければ、
見つけることができなかったでしょう。
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ふとっちょおばさんは、何かの種を植えました。
そして、そのそばにこんな立て札を立てたのです。
あさがおかもしれない
すいかかもしれない
とにかくたのしみ
馬車で通りかかった王子さまは、それをはんたいから読んでしまいました。
「みしのたくかにと」
そして、どうしても「みしのたくかにと」が食べたい、それしか食べないと言い出したのです。
つづき みしのたくかにと 4
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=452359&aid=13147232
コメントありがとう。
この本は、子供向けの絵本です。でもそこには、
大人社会への痛烈な批判と、
理想の教育に対する作者の思いが、かくされています。
子供達はこの本を読んで、楽しくあたたかい気持ちになり、
大人達は、反省を促されます。
童話にはそうした作者のねらいがあるものです。
話は変わりますが、
『星の王子さま』は、子供向けの体裁をした大人向けの本です。
残念なことに、この本を子供向けの絵本だと思い込んでいる大人が案外多いのです。
(つまり自分たちは読んだことがないわけですが……。)
それで、児童向け推薦書というふれこみだけを見て、
子供達に読ませるのですが、子供は内容をよく理解できません。
だから、一度読んだ人も、ぜひ読み直してほしいと思います。
年相応に、
新たな発見が必ずあるはずです。
でも タイトルが出てこないんですよ;
大人になってから 読みたい!と感じた本には、
現在の自分に必要な「何か」が 隠されているのでは?と考えてみたり。
「みしのたくかにとをたべた王子さま」にも
大人のPさんに必要な事が書かれているのかもしれませんよ
縁があったという事は、偶然ではなく必然なのでしょうから。