Nicotto Town



白雪姫と雪の女王

分かってる解らない認められない
父親は優しくて気の利く人だった。でもそれは仮の姿。
本当は横暴で協調性に欠ける遊び好きな姿。感心するほど役を演じていた。
もし、あの人もそうだったら?あの人と父親は別の人間。それでも考えてしまう。

どうしてこんなに胸が痛むの?昔から周りはこんな態度だったでしょ?怖がられ誰も近づかない。慣れてたことでしょ?あの人が皆と同じ態度を取っただけ。私にだけ笑顔を向けない。声が冷たい。それだけ。『想っててもいい?』そう訊いてきたのは私を困らせるため?面白がっただけ?私の事はやっぱり嫌いになったの?

嫌いじゃない 私は傍にいてはいけない気がして 距離をとろうと思ったのと重なっただけ 気持ちが揺れるのを殺した 後悔してる でも もう遅い あなたは嫌いになったんでしょ?
 壁にそっと囁く。聞こえてない、そう思ったのに
あんな態度を取ってごめん  嫌いになれないよ そういう意地っ張りなところ 素直じゃないところ 全部が好きになったんだ 
 壁の向こうからの返事。
バカ     素直じゃない私はまだ認められないんだ ごめん
 
今日みたいに素直な君も 好き 待ってるから 焦らなくて良い 空いた時間 少しずつ埋めよう

うん ありがとう


父親と一緒だ。仮の姿を抱きしめて生きてきた自分。素直になれないけど本当は甘えたくて愛されたくて愛したくて― 少しだけ私も父親の血が流れているんだ

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2010/04/26 03:43
>私も父親の血が流れているんだ
娘である以上、免れないですね。



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