Nicotto Town



私と貴方が感じた幸せの十分間


 私は自分の部屋から窓を開けて、空を眺めていた。

 果てしなく続く暗い闇、その中を照らす一時の光はとても美しく見えてなれない。

 こんな目の前に広がる絶景を誰かに伝えてみたいと思ってしまう私がいた、そんな私は夜中の二時なのに、友人に電話した。

『ん? もしもし?」
「あ、もしもし、夜遅くにごめんね」

 電話の相手は幼馴染の男の子、小さい頃から仲良くして貰ってるいい奴だ。

『別に僕は構わないよ、やる事無くて暇してた所だし』
「それじゃ、今から空見て貰えるかな?」

 すぐにでも同じ絶景を見せたいと言う気持ちが動いて私は彼に指示を出した。
 
 一秒でも早く、彼にもこの月の輝きと星達の光を見せてあげたい。

『こいつは……綺麗だな』
「やっぱり、君でもそう思うんだ?」

 普段は綺麗とか、そんな事を言う奴じゃない幼馴染でも流石にこれは綺麗と言うと言う事に少しだけ私は笑ってしまう。

『ああ、普通だったらそう思うだろ』
「そうだよね」

 隣に居る訳でも無い、だけど、まるで彼が真横で笑っている様な気がしてならない、眼を横に少しだけずらせば彼が居るんじゃないかと錯覚させる。

「本当にいつもこの景色が上にあるのにね、なんで見えないんだろ」
『別にいいんじゃないか?』
「えっ?」

 その言葉に私は少しだけ疑った、これだけの絶景がいつでも見れればとても気持ちよいと思えるはずなのに、どうして彼はそれを否定したのだろうと……。

「どうして?」
『だってさ、いつも見てたら何時かはそれが『普通』になるだろ?』

 けど、私はすぐにその言葉の意味を理解した、あぁ、確かそうだなと、この景色は綺麗だ、それは普段見た事も無いからだ、もし朝も昼もこの景色が見えたのならきっと私は飽きてしまうだろう。

「確かにそうかもね」
『だからさ、こういう景色はたまにいいんだよ』

 私もそれ同意して、お互いに笑った。

「ねー? 今どんな気分?」
『そうだな……ん、それじゃ同時にお互いの気分を言おうぜ』

 そう言って彼は「3……2……」とカウントを始めていく、私は彼の気分が良く分かる。絶対と言って良いほどに分かる、だってそれは私も感じているのだから――。

「1……0!!」

 電話の時間は丁度十分になった瞬間、私達は同時に同じ言葉を言った。それは、きっと一番嬉しい時ナ感じる気分――。


 『「シアワセな気分!!」』

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2010/04/29 14:28
伝言板が見つからなかったのでこちらに失礼;

ステプお届けに参りました(*´ω`*)
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2010/04/29 13:38
((ここに書いてゴメンね・・・

4月最後の㋜㋢㋫゚ww
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2010/04/29 10:03
(* ・∀・)ノ――◎゙オハヨーヨッ♪友達ステプ( *≧v≦)ノ♪
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2010/04/29 08:42
いい感じだね。
アバター
2010/04/29 08:15
いい小説♪
ネタ見つかったんだ・?



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