Nicotto Town



頭が痛くなる夜。



  「 ありがとう。 」

  
                      なんでそんな事言えないんだろう。


                      「 ごめん 」


     言えないんじゃない。言いたくない。



                   もし。


  
    自分がもう一人居て。


                        近くにいたら。


    僕はそいつを嫌うだろう。



             お姉ちゃん大丈夫なのかなぁ。


    あいつ今日コケてたけど声かけてないなぁ。


               渡すの忘れてた。


                        

             たとえ、僕に


             人を心配する心があったとしても。


                         人を愛する心があったとしても。

      絶対表には出さないだろう。


                 優しいといわれたくない。

  
      愚痴を言いたくないと思ってるなんて思われたくない。


   意見を言うのがたまらなく怖いと

               思っているのを知られたくない。


           誰よりも弱い人間と言うのを


                          分かって欲しくない。


             自分より部長に向いている子が憎くて

                       

                       たまらないのを知られたくない。


      僕がずっと思っている思い。

 
                      <部長になる。>


           みんなに無理だといわれて       

                              傷ついて。

 
         弱い僕は

                  少しずつ歪んでいて。

  
           <まとまりなさそう>


                   <絶対無理>


       どんどん自信をなくしていく。


                     僕には無理なんじゃないか。


      僕みたいな。

 
                     意志を持つ人間がやっていいのか。


                          僕よりも。


          あの子の方が。


                      



        僕の心は


                  スプーンに浮かぶ景色のように。


 
                どんどん歪んでいく。



          それは


                       とまる事を知らない。




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