広い意味で催眠に含まれるでしょう
- カテゴリ:テレビ
- 2010/05/05 20:46:58
テレビで「お笑い芸人どっきり王座決定戦」という番組をやっている。
芸人世界のナベアツがどっきりに掛けられている。
虫がきらいなナベアツに、「きらいなものを好きに感じる」催眠術を施したようにみせかけて、実は嘘で、催眠術にかかっていないまま、虫をさわったり、虫料理を食べさせる、というどっきり。
ナベアツは、催眠術などにはかかっていないから、虫は虫に見えるし、きらいなままだ。
それを、無理をして、好きな振りをしている。
テレビ番組として失敗させたらいけないという心理につけ込んだどっきりだ。
ナベアツは、芸人として、番組を壊さないようにしっかり仕事をしている。
さて、そのことは良いのだが、この「ニセ催眠術」、広い意味で、「催眠術」として成功しているのではないか。
どんな理由であれ、本人の気持ちを外部から制御し、行動を誘導したのだ。
一面として、催眠術は成功しているのである。
えっと、僕が言っていることが、伝わっているかな。
「精神を意図的に操作し、行動を仕向ける」
これは、催眠術の重要な技術だ。
世の中には、サギのようなものや、催眠商法なんて言葉もありますね。
つまり、いわゆる催眠術ではないけれども、行動を他人に操作されてしまうことはあるわけだ。
広い意味では、催眠術だ。
ナベアツが掛けられた嘘の催眠術も、実は広義で催眠術といえるものであろう。
テレビでは見せない予備催眠が重要で、人間の体の性質を利用して、被験者の体が術者によって操作されたと信じ込ませることから始める。
たとえば、昔はやった、「腕が勝手に上がる」とか、そうした、誰でも起きる体の現象を使う。
術者が「指がくっつきます」などと言っても、実は、人間の体がそうなっている。
被験者の様子を見て、タイミングよく台詞を発することが腕前。
なので、催眠術にかからない人は、全然かからない。
それに、しろうとがテレビを真似しても、テレビの場合、番組本番前に、予備催眠で被験者の導入をすませてあって、術者の言うことを聞くように、すでになっているので、テレビで見える部分だけでは、催眠術はかからない。
今回のどっきりは、番組打ち合わせでディレクターが、「催眠術師といっしょに広告代理店の人が来るから」なんていうテレビ業界の都合を話して、ナベアツにプレッシャーをかけているので、事実上、この部分が催眠術だと思う。
でも催眠術 言えてるかも~。。ある意味!(=^・^=)にゃぁ~