Nicotto Town


およよ・れおポン


未来の社会を支えるのは原子力発電

ちょうど、高速増殖炉もんじゅの運転再開と、イランの核開発問題のニュースが流れている。

この二つのニュースを直接絡める人はいないだろうし、関連づけるのは良くない話なのだが、あえて、同時に扱った記事を書いてみる。

僕は、人間社会の未来像の一つに、核エネルギーを中心とした電力社会を想像している。

言葉にするとあたりまえの想像だが、意外に、この核エネルギー社会を真剣に考えている人は少ないのではないか。

だが、今すぐにでも、多くの人が考えるべき課題だと思う。

なぜなら、石油は必ず枯渇するからだ。

何年後かはわからない。
以前騒ぎになったほどに、短期間のうちに枯渇するわけではないと、最近の研究者は言う。

しかし、石油が有限であることに変化はない。

早ければ数十年後に石油はなくなる。

そうしたら、電力を生産する中心は、原子力発電以外にない。

そして、当然、社会は電力が中心になる。
身近な例えでは、家庭にある石油ストーブなどなくなる。
灯油や軽油など無い。あるのは、植物原料の油だ。
これが、現在の灯油の価格と比較して、同じ感覚で使えるほど、バイオ燃料の価格が下がることはないだろう。

そんな燃料を使うより、電気ストーブやヒートポンプで暖房することになる。

バイオ燃料は、自動車などに使われる。
また、プラスチックの代替樹脂としても、植物由来の原料になる。

船舶を原子力に頼るか、バイオ燃料によるディーゼルにするか、どちらが主力になるかはわからないが、バイオ燃料が使われることは間違いない。

そして、問題は航空機だ。
ジェット燃料として、バイオ燃料が使えるかどうかはわからない。
現在の技術では、石油由来の燃料と混合して使わねばならない。

仮に、純粋なバイオ燃料でジェットエンジンが回ったとしても、畑で育てる植物で、消費量をまかなうことは不可能だろう。

こうなると、リニアモーターカーが交通の主力になる。

原子力発電で、大電力のリニアモーターカーを走らせる社会。

時速500キロ超の高速鉄道で大陸を縦横に移動する社会。


こうした社会を、数十年以内に準備し、百年後には実用化していなければ、人間社会は破綻する。

現在、東京ー名古屋間をつなぐリニアモーターカーの準備で、政治家が、長野県、山梨県に複数の駅を作れと言う。

愚かなことだ。
リニアモーターカーは、現在の感覚で言う電車ではない。
航空機に代わる存在だ。

そして、すぐにでも実用化し、世界に先駆けねばならない。

リニアモーターカーで世界に先駆けると言うことは、工業に頼って立国している日本にとって、国の存続の大きな力になるのである。

地球全体で、同じ規格の超高速鉄道を走らせることは、人類の存続にとって重要なのだ。


さて、話を冒頭の問題に返したい。

イランに核兵器開発の疑惑があったとしても、一方で、発電所が欲しいことに違いはない。
イランは、世界をはぐらかせるために「核の平和利用」と言っているようでいて、実は本音なのではないか。

上手に嘘をつく人は、「本当のこと」の裏側に嘘を隠すものだ。

イランは、本当に発電所が欲しいのだろう。

そして、核開発問題は、現在のところイランなど少数の国の話であるが、今後、世界中の国々が、核技術を自分の手元に欲しいと主張するようになるだろう。

電力中心の社会になるのだから、原子力発電を持つ国が、世界の中で有力な国になるのは当然だ。


現在の日本には、原子力発電に反対する人も多い。
僕は、その気持ちを踏みにじりたいとは思っていない。

けれども、石油が枯渇した時点で、充分な発電量の原子力発電所を持っていなければ、その国は危機に陥るのだ。


人間が、工業技術を捨てた生活に戻れるはずがない。
今、ささやかな省エネですら困難な状態だ。

石油が無く、電力も不足する状況で、世界が混乱しないはずはない。


日本は、将来のために、積極的にもんじゅを運用し、研究を進めるべきなのだ。


日本の百年後のために必要なのだ。


僕の主張をわからない人もいるだろうな。
わからないと言うより、敵になる人もいるのだろうな。

敵になっても良いけれど、ちゃんと、原子力発電以外の、社会を支える方法を提示してください。

#日記広場:ニュース

アバター
2010/05/09 10:51
旧ソビエトの国々で、どのていどが自前の発電所で自国の消費電力をまかなえるのだろうか。

きっと、個人個人では、電気の無い生活でかまわないという人もいるかもしれないし、数百年前の工業レベルに戻っても破綻しない村なども存在するかもしれない。

でも、国として、規模の小さな国は数百年時間を戻り、先進国だけが高度な工業に浴する、などという世界では、収まりがつかないはず。

それが人間だから、今でも二酸化炭素排出量の削減だけでも、話が進まない。

石油が無くなる時に、多くの自動車が走れなくなるだけでなく、電気も無い、プラスチックも無い、現代の文化に必要不可欠なもののほとんどが無くなる。

イランなどは、この深刻な事態に気がついているはず。
なにしろ、自国のいままで主要な輸出品だった原油が無くなるのだから、気がつかないはずがない。

イランに原子爆弾開発の疑いがあるのはわかるけれども、同時に、今のうちに原子力発電所を持たせるなり、安定した電力供給を約束しないと、国家が破綻することも目に見えている。

電力を持つ国が支配力を持つ世界がもうじき来る。

第三次世界大戦が始まるとしたら、石油が無くなるとき。
アバター
2010/05/08 22:19
日本どころか、地球も危ないですね・・・。

物騒な国が多すぎます。
アバター
2010/05/07 19:55
民主党政権ができた時に、なぜか忘れ去られてしまった社会党政権ですが、この社会党、政権を盗ったら、党の方針をひるがえしてしまった。

原子力発電の容認と、自衛隊の合憲判断。

どちらも、原発反対と自衛隊の廃止を主張したまま首相が職に就くと、法律的齟齬が発生してしまうので、容認した、ということになっている。

自衛隊などは、首相が最高指揮権を持っているのだから、指揮する人がいないことになってしまって、災害救助ですら出動できないことになってしまう。

「だから容認する」というのなら、それは党の暫定的措置であって、法律の修正案や、新法の提出が合ってしかるべきなのに、そうはならず、社会党は方針を曲げてしまった。


あの時に、少しでも、原発以外の技術開発や、研究について、国家として取り組めば、少しは違った現在があったはず。

自衛隊も、軍事活動について検討し、軍備のあり方と、国際貢献の形を検討していれば、防衛省とは違う組織立てになっていたはず。


けっきょく、未来を考えずに反対するから、事が進展しない。

100年後に、日本という国は存在しないんじゃないかという気持ちになってくる。
アバター
2010/05/06 22:59
れおポンさんの主張はわかりました。

出身県ですが、あれだけ原発があるのはイヤです。
米軍基地のように、一部地域に負担を押しつけていないだろうか。

お金のため、原発、放射能の産廃を受け入れざるえないのは理解できるけど
安全な物なら、東京湾に作ってみれば、と言いたいです。

でも、絶対にやらないですよね・・・。
外から攻撃されれば、終わりですから。

宇宙戦艦ヤマトの「放射能除去装置」が発明されればいいのになぁ。






Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.