内心八雲 №4 丸一日デート
- カテゴリ:自作小説
- 2010/05/07 23:34:33
ときより見せるこの笑顔が。
私の心を揺らすんだ。
~内心八雲~
№4 丸一日デート
「はぁ~・・・・」
「あれ??昴どーしたの??」
「あぁ嵐。おはよ、昨日さ~・・・」
昴はボ~っとしながら話し始めた。
話によると、要が目覚めた後に2人で帰っていたら、
後ろから足音がすると昴が言いだし、要はあきれ顔で先さき行くので
昴が怖いと思うあまりに要に抱き着いてしまい・・・
後ろで何かが折れる音がして要が昴の手を取りながら思いっきり走って
公園へ・・・そこで手をつないでるだとか抱き着いてしまっただとか・・・
思い出しているうちに2人は気まずくなり、
遅くなったからと要が昴を家まで送り、2人はわかれたと。
「え?何に落ち込んでるのよ?ため息つくトコあった?」
「…え?うん。だ…抱き着いただとか…」
「あぁ~。まぁまぁ。大丈夫よ~」
「あのねぇ…今日もまた放課後会うんだよ!!気マズすぎるでしょ!!」
「そうねぇ…どんまいとしか言いようがないわ。」
「でしょうね!!」
昴はなんとか頭を授業にかたむけて集中しながら受け、放課後に・・・
「いやだ~…」
「今日も楽しく部活しましょうね~」
嵐はやけににこやかだ。
そうえいばと昴が嵐に話しかけた。
「そういえば嵐って彼氏いたよね??誰?この学校??」
「!!!…まぁね~。吹奏楽部だよ~」
「え!?そうなの!!??でも嵐の事名前で読んでる先輩って居ないよね」
「それは…うん。」
何か不味い事でも聞いてしまっただろうかと少し冷や汗をかきながら
昴と嵐は部室に向かった。
「「あ。」」
今最強に会いたくない人に会ってしまった。
昴はげっっとあからさまにいやな顔をすると要も顔をしかめた。
「お前な…先輩だぞ??」
「一応な~。」
「おい!!!!希」(のぞみ
「ふっふ~ん」
「あ~あ…」
嵐は完ぺきに嫌な顔をした。たぶん…いや、絶対初対面の人でも
わかるだろう。しかし、顔を赤らめながら…だった。
「お!あ~らし~」
「あ。彼氏発見。」
「あはは~…まあ分かりやすいよね~…」
嵐は苦笑いしながら答えた。
要は少し青筋を立てながらも2人の邪魔はしてはいけないと、
そこから離れた。昴はそれに続いた。
「今の先輩って誰ですか?」
「あぁ。大谷希って奴。パーカスだよ。」(おおたにのぞむ
「あ。あの小さい先輩がですか?」
「そそ。まぁ合奏中は台乗りながらやってたりもするからな。」
「そうなんですか。」
(あ、ちゃんと話せてるじゃん。)
昴はちょっと安心した。
要と喋りずらくなるのは嫌なのだ。
「希はグロッケンの達人だぞ。」
「え。なんですかそれ。」
「パーカスのくせにグロッケンとシェイカーしかできねェンだよ。」
「…それはそれは…」
「お前もSAX以外の才能はなさそうだよな。」
「…よく知ってますね。」
「いや?あんだけリード楽器上手いんなら金管は駄目なんじゃないかって
思っただけだよ。」
「ふふ…はい。当たってますよ。SAXも全然駄目でしたけどね。」
「…」
昴の一言には、要は答えなかった。
しかし昴は話し続けた。
「あたしはもともとトロンボーン希望だったんです。
なのに全然吹けないSAXに入れられて、最初はずっと嫌でした。
なんで新や星の方が上手くて、星なんか希望までしてたのに・・・
新は新で希望もしてないトロンボーンで。」
「おい…」
昴が顔を上げると、要の手が昴の手に当てられていた。
「お前さ、これ…癖なのか?」
「え?」
「これ。」
要が昴の手を指差した。昴は要の指さす方を見た。
それは、昴の指の爪が昴の首を刺そうと心掛けていた。
昴の指と首の間に要に手があってそれを防いでいたが。
「え…知らなかった。」
「は…?」
「あの…だから気が付いてませんでした。」
「お前…ここ。変色してんぞ?
ずっとこうやって我慢してんじゃねぇのか??
強がって、泣かないように。
みんなに無理にでも笑顔を見せれるように。
そんな事…俺の前でしないでいいから…
泣きたいときは俺んとこ来て泣いたらいいから…
だから…こんな自分苦しめるような事すんなよ…」
要が苦しそうに笑うと。昴は要の腕の中で泣いた。
要の頬が、赤く染まっているともしらずに・・・・・
続きは次回w
長々とやっても大丈夫な感じなのかとか分かりたいので、
空白でも結構ですのでとりあえず読んだ人が変わるようにして下さい★
お手間とらせてすいません
協力お願いします♫
感動;;