二次の道は鬼の道
- カテゴリ:アニメ
- 2010/05/08 14:39:39
「物を愛するのは罪ですか?」
彼の者はそう言って、自分の書いた絵を死ぬまで傍に置いた。
その愛を周りは理解をせず、老人はただ一人。
後にその絵は後世の人々に愛されるが、老人の愛には及ばないであろう。
物を愛するということは罪なのだろうか。
周りに疎んじられ生きて行かねばならぬほどの罪なのだろうか。
物を愛するということは、駆け出しに過ぎないことを男は知る。
その先は荒野。
それでも荒野を歩き続けなければならない。
理解せぬ者には侮蔑を。理解する者とは殺戮を。
荒野の先にあるのは孤独だった。
彼女が微笑んでくれれば、孤高だったかもしれない。
しかし、彼女は微笑まない。孤独な一生。孤独な逃避行。
それでも荒野を歩かねばならない。
男の前には荒野が広がり、
男の後には荒野が広がる。
荒野を進んだ先には荒野があり、
荒野を退いた先には荒野しかない。
これは鬼畜の道。
二次に恋をするということは、荒野の道である。
荒野編 完