内心八雲 №7 要の別荘。
- カテゴリ:自作小説
- 2010/05/09 23:04:33
あたしが
もっとしっかりしていれば。
~内心八雲~
№7 要の別荘。
「ふあぁ~・・・・」
「早く!!昴!!」
「嵐ー…ほんとに…」
今日は合宿当日。
寮のルームメイトであり、クラスメイトでもある嵐に叩き起こされ、
すぐ用意をして外に出た。
するともうバスは来ていて、その前でみんながワイワイ話していた。
「おはよーございますー」
「おーっす!!あっらし~♫」
「あ~はいはい…おはよう」
「おー。早く出欠◎してこいよー」
「はーい・・・」
2人は出欠に丸をしてから、バスの前でちょっとした出発式をした。
「あれ?嵐が居ない…」
「あー居たいた。おい。お前こっち。」
要は昴を自分の隣に座らせると、頭の上にはてなマークが浮かんでいる
昴に説明した。
「夜神探してたんだろ?」
「あ、はい。」
「お前…あの空気の中に居る自信あるか?」
「・・・・ないです。」
あの空気、というのは嵐と希の事だ。
2人の周りにはお花が飛んでいてとても入れそうな雰囲気じゃない。
昴は諦めて要の席の横に深く座った。
「はぁ~…」
「どうしたんですか?」
「俺あの家嫌なんだよなー…廊下を歩くのが疲れる。」
「そんなに広いんですか…」
「廊下が無駄にな。」
2人でしばらく喋っていると、いつの間にか喋らなくなった要を見て
昴は顔をのぞいた。
「…寝てる。」
昴も眼を閉じ、2人は無意識に寄り添いながら寝ていた。
いつの間にかバスはもう山のふもとに着いていた。
「おい、着いたぞ」
「昴!!」
「起きろ!!おい!!」
昴は要の怒鳴り声で眼を覚ました。
バスを降りると、広大な緑が一面に広がっている。
「お~!きもちいー」
「早くしねぇと置いてかれるぞ」
「あ、はい」
昴は要と嵐と希と真、それに彩という1つ上の先輩を入れた6人で
山を登った。
しばらくして見えてきたのは、映画や漫画で見るような屋敷。
見上げ無ければ上まで見えない。
「ふえー…」
「行くぞ」
「はーい」
中に入り、部屋の番号を聞くと、要と希の部屋と
昴と嵐の部屋が隣になっていて、要の気遣いに自然と笑顔がこぼれた。
「要っちー…」
「んだよ」
「俺嵐と同じ部屋が良いなー」
「あ?お前な、100人近くいる部員全員が
この家におまさってんだぞ?部屋に余りなんてねえよ」
「ぶー」
そんな会話をしている2人に嵐がとんでもない提案をした。
「っじゃあ!!昴と要先輩が同じ部屋で寝たらいいじゃないですか!」
「っえ!!?嘘!!」
「っちょ…」
さすがの2人も顔を赤くしながら否定し続けたが、愛の力には勝てず、
結局男女ペアになってしまった。
「あ~…あいつらはなんなんだ!!」
「嵐あとで絞めときます…」
「頼もしいですねー」
部屋で2人で言い合っていると、
隣の部屋からピンク色のオーラが漏れてきた。
≪っちょ…の…みー!!!≫
≪え?≫
≪あ・・たね・・・・が…≫
「…あの。」
「言いたい事は分かる。」
ほのぼのと2人で喋ったり昔の話をしているうちに、夕ご飯の時間になり、
2人は1階の食堂と言う名の高級レストランのような場所へ移動した。
そこで希と嵐と真と彩と合流し、6人でテーブルを囲ってご飯を食べた。
「おい…」
「え…?あ先輩…」
「起きろ、風呂だから部屋の鍵閉める。」
「え?あ、はい…」
ベットで休んでいた昴に要は言うと、そのまま部屋を出て行ってしまった。
(嵐達はどうしてんだろな~)
帰ってきたらすぐにキャンプファイヤーで、みんなで外にでた。
「皐月川さん!!」
「え・・・っと、佐々木先輩?どうしたんですか?」
「あの…嵐ちゃんが森の中に…」
昴はすぐに森の奥へ、嵐を探しに出た。
それが罠とも知らずに。
いやー…
希と嵐ヤバいッスネ^ww
楽しい~w
次の題名はまだ決まってないのでまたカンガエマス^^
続きがスッゴイ気になるww