記憶の中の…。
- カテゴリ:日記
- 2010/05/10 00:20:20
今日は近所に住んでたおばちゃんの法事でした。
私が生まれた頃から親しくしてた、実母の友達、みたいな存在で。
実母より、少し歳は下だけど、何でもハキハキ言っちゃう性格のせいか、
実母とは気が合ってたようで…。
よく、「ちょっと、おる~?」ってドアをガラガラ開けて入ってきてたおばちゃんw
パチンコが大好きで、特に海物語の新台が入るって聞いた日には、
私に、「ほら、気合い入れて並びに行くで!」って誘いに来るという。(笑)
とても元気なおばちゃんで、ハイキングとかが大好きで。
山や植物園に、しょっちゅう夫婦で出掛けたりもしてたし、
私がインドア派なもんだから、ことあるごとに、
「いい若いもんが、家の中ばっかりに引きこもらない!」と、
海の方まで、めちゃくちゃ速度の速い散歩に連れて行かれたりと、
ちょっと、おせっかいだけど憎めないおばちゃんで。
そんな元気だったおばちゃんが、三年前の初夏、いきなり、
「お腹が変に痛い…これ、ちょっとヤバそうやわ;」と言い出して。
前から、腰はよく痛くなってたみたいで、でも仕事してたら忘れてて、
ちょうど仕事も辞めて、これからは少し遊んで趣味をエンジョイする、と、
言ってた矢先の出来事で。ひとまず、大きな病院へ。
最初の病院では、異常なし、とか言われたけど、やっぱり痛くて我慢できない。
もっと大きな病院で、詳しく調べると、軽く「すい臓がんですね。」と。
あまりにも、そっけない言い方だったらしく…茫然。
何だか、検査前も、おばちゃん、いやにネガティブな想像ばかりで。
私は、本当に結果が出るまで、信じてなかった。
その結果を聞いても、「え?ウソやろ???」って感じで。
どう考えても、この私ではとても追いつけない速度で歩くおばちゃん、
そして、そのまま一時間ほどの軽いジョギング(?)の後でも、
うちの暴走チビと同じテンションで遊べるおばちゃん。
どこをどう見ても元気で、信じろという方が無理な話だった。。。
結局、余命半年と宣告されたけど…実際には10か月ほどだったのかな。
しかし元気なほど進行が早いって酷なもんだよね。
桜も、やけにいっぱい見たし…食べる物も、人よりたくさん食べた。
家の中も片付けて、たくさんのおばちゃんのパンツが私に贈られたw
痛みを少しでも忘れられるからって、パチンコも一日中、毎日のようにした。
病院の窓は、飛び降り防止のために全部開かないようになってるとか、
何度手術しても腹水がたまって、重くて眠れなくなっていったりとか、
最後、本当に寝たきりになるまで、チビともよく遊んでくれた。
アイスや水さえも、最終的にむせながら、口に入れていたおばちゃん。
今は、安らかに眠れているかな?
遺影を見ると、元気な頃は、こんなに肉がついていたんだな、と、
ちょっと驚いたけど…私の中では、笑ってるおばちゃんの姿だけだから。
たまには私にとりついて、一緒に海でも打ちに行こうよ!w