Nicotto Town



握った手

太陽が昇り始めた頃
彼はデッキに出る
それからは自室に籠もって何かをしている
食事の時間の前に私の部屋に足を運ぶ
月が顔を出す頃になると
もう数千回 数百万回 
聴いただろうか
同じ音楽が流れる
それは静かで優しくて
でもどこか悲しそうな曲だ

私はといえば
デッキに行くことを許されていないから
彼の後姿をデッキにでる階段から見つめている
彼は何を考えているのだろう
わたしはいつも思う
そのあと
彼が振り向く前に部屋に戻り
海を眺めたり
使用人や彼のやる
洗濯を手伝ったり
料理が出来上がっていくのを見たり 
―最近は少し手伝わせてくれる
裁縫をしたり
そんな事をしている
彼も いい事だ
と言って私がそういった事をするのを
許可してくれている

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2010/05/12 20:55
また来ました♪

うーん、彼は何者なのだろう・・・

お金持ちっぽいのかなーって思ってたら、自分で家事もやるようだし・・・



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