独り言
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/05/13 00:14:26
その時は、何の予告もなく、突然、訪れた。
咲き乱れた花。でも、私の触れる余地は、ないんだ。
そして、留守だとわかっていながら、そっと部屋に入ってみる。
いきなりキノコに埋もれながら…やられた、と苦笑い。
微妙に、家具の配置が、変わってる。
馴染んだ相棒が、お腹をすかせて寄ってくる。
パソコンが置いてあるので、そのうち帰ってくるよね、なんて。
軽く考えてみたりもしてるんだ。
さよならも言ってないし。
ある日、ふと、帰ってくるつもりなんだよね?
そんな勝手に自己完結して、いなくならないでよ。
痕跡を残すためだけに、ここは存在しているの?(笑)
できるなら、忙しいなら、別に、そこに、いなくてもいい。
ただ、溢れ出す想いを、とどめる場所があるならば。
ほんのかすかな糸でも、私は辿ってしまうから。
だから、その小さな希望だけでも、残しておいて?
そして、時々、ほんの少しの時間だけでいい。
ふと、思い出してくれたなら。。。
その時、ちょっとでも私のメッセージが、心にとどまってくれたなら。
それだけで、とても嬉しいんだから。
どうか、もう、これ以上、誰もいなくならないで。。。
突然、消えたりしないで。。。お願いだから。。。