分不相応は恥ずかしい
- カテゴリ:日記
- 2010/05/14 20:27:31
最近放送しているNTTドコモのテレビCMを見ていると、どうも僕は、気恥ずかしくなってしまう。
CMは「ひとりと、ひとつ。walk with you」というドコモのキャッチフレーズ(ドコモでは「スローガン」と呼んでいる)を映像に表現したらしい。
若いサラリーマンと一緒に、渡辺謙扮する、なにやら貫禄のある男が歩いている。
男が何か話している。
どうやら、聞けば「携帯電話が自分のことを語っている」ようだ。
渡辺謙は、携帯電話の擬人化、あるいはこの場合、象徴化とでも言うのだろうか、ともかく、「携帯電話役」なのだ。
このCMは「walk with you」を、携帯電話を「良き友」や「相棒」という形で表現したわけだ。
さて、そのことは良いとして。
携帯電話ごときが、渡辺謙ほどの貫禄があるかいな。
若手サラリーマンより遥かに格上の携帯電話って。
例えば、無能な社長に有能な秘書がついているよりも滑稽だよ。
分相応ってやつが良い。
僕だったら、渡辺謙ほどの携帯電話なんか、恥ずかしくって持てないのである。
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ところで、「無能な社長に有能な秘書」ってマンガのネタにでもなりそうですね。
社長の息子と言うだけで、社長の座を受け継いだ無能な息子と、先代から社長につかえてきた有能な秘書の物語、とか。
複数人の秘書たちを取り仕切る、秘書の中の秘書が、ぼんくら新社長の失敗を取り繕ったり、危機を救ううちに、事実上の社長になる。
しかし、表向きの看板として、新社長は社長のまま置いておかれる。
その二重構造のせいで、会社運営はトラブルつづき。
そんなコメディとか。
まあ、僕は会社のこととか知らないので、自分でマンガにすることはできないんですけどね。
生き物の生態から離れて、純粋な理性で考えるなら、社長や秘書、労働者と分けても、それは上下関係ではなく、純粋な役割分担であるのが、ひとつの理想だと思える。
人それぞれの特徴にあわせて役割分担したら、それは上下とは別の問題であるはず。
もし上下関係が在るとしたら、それは情報の流れて広がる方向。
と、いくら論理を積み重ねたところで、ニンゲンはそういう生き物ではないな。
政治家の先生方は、どうなっちゃってるんでしょうねぇ?^~^;