ホントか?
- カテゴリ:日記
- 2010/05/17 20:36:41
NTTデータだったかな。
テレビCMで、イチローがCDを買いに出かけようとして、やめて、自宅でダウンロードして済ませる。
それで「二酸化炭素を減らせる」ということらしい。
本当だろうか?
あ、細かい事を言えば、ちまたにあふれる「二酸化炭素を減らせる」といううたい文句は間違いで「二酸化炭素の『排出』を減らせる」である。
科学的に言ったら、全く別の現象であるが、今時の日本人は、こうした言葉の違いに無頓着である。
それはともかく、テレビCMの言うことが信用できない。
CMには、画面に自動車を配置してある。しかし、言葉では「自動車で出かける」とは言わない。
芸が細かいものである。
「出かけるのをやめると、二酸化炭素が減る」というような言葉を使っているが、どうやって「出かけるか」方法についてはあいまいにしている。
ネットのダウンロードが、どの程度のエネルギー消費であるか、CMは触れずに済ませてしまっている。
そして、比較対象の「出かける」も、あいまいにしている。
CMからは、実は、具体的な情報はまるで提供されない。
このCMって、なんらかの具体的な実験データや、観測に基づいているのだろうか。
調べれば、どこかにデータがあるのだろうか。
僕は、その辺を教えて欲しい。
ちなみに、いつだったか面白い研究がネットのニュースに流れていた。
「グーグル検索一回で、ホットコーヒー一杯いれるだけのエネルギーを消費する」
主に、グーグルのサーバの消費電力を計算したそうだ。
グーグルは検索時間などを表示するが、1秒以下でサーバ内の検索は終了している。
その一瞬で、コーヒーのお湯を沸かすくらいの電力が使われる。
お湯を沸かしてみれば、なんとなく想像できるだろう。
薬缶で何分もかけてお湯を沸かすところを、グーグル検索は、同じエネルギーを一瞬で消費する。
何気なく使う検索も、けっこうな電力なのだ。
さて、音楽配信のダウンロードと、近所のレコードショップへ歩いてゆくのと、どちらが二酸化炭素を排出するのでしょう。