Nicotto Town



「スノウ・クラッシュ」読了。

(ポスト)サイバーパンクのテキストは、その世界観に似て、無限に分岐とリンクを繰り返す情報(インテル)が、同一空間上に、同一重要度でもって、散らばっている。
発信元(テキスト/ライブラリアン)は、重要度(プライオリティ)を定めない。
選択は受け取り手に任せられ、選択を誤ると、有限の脳内はごっちゃ(カオス)になる。

で、ごっちゃになったまま、世界(テキスト/メタヴァース)で遊んだ挙句、残りページ1/4になったところで後悔する。
しまったですよ。
犬(ネズミモドキ)に萌えている場合ではない。
Ng(=超カコヨス)に萌えている場合ではない。
アバターのプログラミングや画像処理やらに萌えている場合ではないのだ。
物語的には「大ホンコン」より「真珠の門」を追うべきだった。
瑣末なコト(インテル)にモエモエした挙句、残りページ1/4で、さっぱり物語(ストーリー)についていけなくなってしまった。

この道はいつか来た道。
そうでした。同作者の「ダイヤモンド・エイジ」も、本(プリマー)に、その構造にモエモエした挙句、残りページ1/4のところで、わけがわからなくなって挫折したのでした。

嫌いじゃない。むしろ、まったく読めなかったギブスンやジャック・ウォマックに比べれば、また読めた上に嫌いじゃなかったスターリングに比べても、ずっとずっと面白いのだ。
それなのに。嗚呼それなのに。

これはもう、私の瑣末なモエモエに脳ミソを使い切ってしまう読み方に、問題があるとしか思えない。
多分、この世界観で、もっと分かりやすいストーリーを乗っけた二次創作あたりが、私の脳のレベルにあっているのかも知れない。
しかし、その物語は分かりやすくなった時点で既に、サイバーパンクではないのだな。

アバター
2010/05/30 00:02
「ブラジル」はトラウマ的に名作ですよねー
大好き。
でも、私、あれって スチームパンクかと思ってたです・・・
アバター
2010/05/29 01:29
「遠近感がなくて 目の前に いっぺんに わあってしてる感じ」
そうなんです。空間的には奥行きがあるんだけど、その中で、すべての情報が、自分からおんなじ距離で散らばってる感じが、本を読んでる最中、ずっと頭の中にあったんですよ。
現代ネット社会とおんなじで、情報選択が大変・・・・・・っていうことは、既に私は、現代についていけないってこと???
きゃー!

「ガジェット萌えもサイバーパンクの醍醐味」
そうそう。ガジェットっていう、分かりやすい言葉があったのでした。忘れてた。
映画は、革命的な映像表現が次々と出てきているので、「ニューロマンサー」くらい古典?だと、気負いがすごそうですよね。
「ブラジル」・・・超名作!!  時代的にも、あれを越えるのは大変ですね。
アバター
2010/05/28 21:38
ガジェット萌えもサイバーパンクの醍醐味ではないかと。
ガジェットやシチュエーションでモエモエしてる間に
話がわかんなくなってくるのも同意w
しかし、世界がギブスンに追いついてきて
更なるモエの創出が難しくなってきたこの頃です。
「ニューロマンサー」がうまく映画化されたとしても
「未来世紀ブラジル」になれるのだろうか・・・
アバター
2010/05/26 21:31
なるほど!

確かに サイバーパンクといわれる作品は どれも雑多ですよね
猥雑なんじゃなくて 雑多
なんていうか 遠近感がなくてね
目の前に いっぺんに わあってしてる感じが
サイバーパンクって 感じって 私も認識してるかも(違う?)
アバター
2010/05/25 23:20
いえいえ。
分かりやすいといけないのではなくて、多分、その雑多な情報量と表現手段・構造そのものがサイバーパンクなのではないのかなと、今回感じたのです。
小説の内容も、表現方法も、サイバーパンク的・・・・・・というのがカコイイのかな、と。(良い意味で)
アバター
2010/05/25 22:52
サイバーパンクって 分かりやすいと いけないの???

よく分からないけど 羊さんの感想文はとーっても面白いです
モエモエました



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