ワールドカップの思い出
- カテゴリ:スポーツ
- 2010/05/28 17:25:26
8年前のこと。
この年、初めて日本でワールドカップが開催され、
日本はサッカー一色となっていた。
その頃私はウルティマオンライン(以下UO)というネットゲームに熱中していた。
まだ今ほどネトゲが乱立していない時代。
当時のUOはまだたくさん人がいて、結構賑わっていた。
ワールドカップに際し、ある広い建物の中に、
シアターを模した観客席が設けられた。
もちろんゲームの中で映像が見られるわけではないから、
試合の模様は各自テレビで見てもらいながら、ゲーム内で盛り上がるという趣向だ。
私は実は、どんなスポーツでもあまり経過を見るのは好きじゃない。
勝負事が苦手というか、勝った快感より負けた屈辱が上回り、
いい予感より悪い予感がよく当たり、ハラハラよりイライラしてしまうからだ。
それでも日本がリーグ戦で善戦し、決勝トーナメントに勝ち進んだため、
せっかくだし見に行ってみようかと思い、戦士キャラで行ってみた。
戦いに行くわけじゃないから軽装で。
もう8年も前のことだから、細かい経過は忘れてしまったけれど、
今だとちょうどニコ動を見ているような感じで、ゲームに動きがあるたびに
会場は一体感に包まれる、そんな感じだった。
しかし運悪く、そのゲームで日本は負けてしまった。
私の感想としては、あ~、やっぱりだめだったか~程度だったが、
決勝トーナメントで負けるということは、もう先には進めないということ。
ヤケになった人もたくさんいたようで、会場は乱痴気騒ぎになった。
たくさんの人が詰め掛けていたので、動くだけでも大変な重さなのに、
腹いせにいろんな魔法を使う人が現れ、あちこちでワープの魔法のゲートが開いた。
このゲートというのはUOに特有の魔法で、ある地点でルーンというアイテムに
マークという魔法をかけ、そのルーンにゲートの魔法を使うと、
マークを使った地点に通じる光の扉みたいなものが開くというもの。
この扉には、魔法を使った人だけでなく、他の人も普通に入れてしまう。
今でこそゲートに入ると、その先が危険な場所かどうかわかるようになっているが、
8年も前のことなのでまだそんな仕様はなく、
街へのゲートです~なんて言っていても、本当はどこ行きかわからなかった。
私はとにかく重さに閉口し、まっすぐ歩いていたらちょうどゲートがあったので、
もうどうでもいいやってな気分になって、ついそれに入ってしまった。
キャラが制動できなかったので、事故と言ってもいいかもしれない。
で、案の定それは、入ったらすぐに死ねる、いわゆる死にゲートというやつで、
ネズミーランドと呼ばれる薄汚いネズミ男たちがたむろする場所に通じていた。
入った途端、大量のネズミ男たちが弓を射ってきて、
軽装だった私はしばらくは逃げ惑ったものの、あっけなく死んでしまった。
その後どうしたのかはっきりとは覚えていないが、
その時持っていた荷物を全部ロストしてしまったことだけは覚えている。
最近のゲームは死んでもアイテムを失うということはあまりないが、
当時のUOは、死んだ後生き返って死体のある場所に行き、
死体が持っているアイテムを回収しないと、15分か20分くらいで
アイテムとともに死体が消えてしまうという仕様だった。
今は保険をかけたり、アイテムを使ったりして、特定のアイテムを
ブレス化(死んでも死体に残らない仕様)できるようになっているが、
当時はまだそんなものはなく、スペルブックなどの一部のアイテムしか
手元に残らなかったのである。
悔しい思いはしたけれど、実は当時すでにほとんどUOをプレイしている
友人がおらず、1人で活動することが多かったし、あまり戦士で戦闘を
することもなかったので、実害はなかったと言っても過言ではない。
今となっては語り草となる、いい思い出である。
この年は開催国なので日本は無条件にWCに出場できましたからね。