№20 その返事は。
- カテゴリ:自作小説
- 2010/06/07 23:24:03
あぁ。
コンクール終わったから。
考えなきゃ…
№20 その返事は。
コンクールも終わり、普通に学校の寮に帰って来たある日。
≪プルルルル…≫
電話の発信源は、昴だった。
一体誰に電話しているのだろう…?
≪はい…誰ですか。眠いんですけど。≫
「…切るよ星…」
≪あぁ。昴か。何?≫
「今からちょっと会えない…?」
≪…分かった。≫
電話に出たのは星で、かけたのは昴。
昴はどうしたのだろうか。
「星‼」
「昴。で、どうしたの?あと金おめでとう。」
「あぁありがと。あのね、」
昴は要と新の事を話し始めた。
「で、どうすればいいかわかんなくて…新の事好きだけど・・・・」
「はぁ…恋敵なんですけどね。まあ手伝いましょう。」
「へ?」
昴は星が訳のわからない事を言い出したと思い、星の方を向いた。
すると、星の顔がとても近くてびっくりし、手で星の肩を抑えた。
「っちょ‼顔近い‼何がしたいの‼」
「っと。ねぇ昴。なんで要くんの時はこうやって手で止めなかったの?」
「っそれは…突然だったから…」
星の言っているのはバスの中で要にキスされた事件だろう。
確かにそれは突然だった。
しかし、今、星がした事も充分突然だった。
要の時のように、そんな話をしていた訳でもなく…
「本当は嬉しかったんじゃないの?
要くんにキスされて…なんでかは昴で考えてね。」
「………あ…ありがとう‼なんかわかった気がする‼」
昴はダッシュで公園のベンチから立ち上がり、出て行った。
「あーあぁ。新。残念でした。」
「わかってるよ。最初から。」
新はベンチの後ろに生えている大木の後ろから、星の方に歩み寄った。
「まあ応援しとくとしようよ。」
「だね」
昴は來桐高校の部室棟へと走った。
やっとの思いで第四部室の前へ。
≪ッバン‼≫
「っびっくりしたァ~…なんだよ。」
要はいつものように机にうつ伏せになって寝ていたようだった。
昴がドアを勢い良く開けたせいで夢の世界からは
遠ざかってしまったようだったが…
「先輩。」
今の気持ちを要に告げると、要は顔を赤くしながら大きくうなずいた。
その頷いている姿を見た瞬間、昴は要の胸に飛び込んだ。
この時…
昴の心の中の八雲には
要や嵐の強い日差しが
幾多に差していた。
要はその雲が
なくなる日を静かに待っている…
今までありがとうございました‼
ようやく終える事が出来ました‼
題名の理由はわかりましたでしょうか…
これからも有栖川 すばるworldをよろしくお願いします‼‼><*
こんばんわ。
面白かったです♪
切ないところもあってドキドキしたり
要の発言で急展開もあってワクワクして
とっても楽しかったです。
タイトルの意味も分かりました。
いいお話ですね。
あたしもこんな恋愛してみたいなぁ。
きっと無理ですけどね。
まず、吹奏楽部じゃないですもん。(そこではないと思うけど・・
こんな事言っていいか分からないですけど・・・・・・・・意外です。
なんかイメージ変わりました。
全然あたしの思ってる人とは遠いでした。
でも、こんなステキなお話しを書いてる方だと知ってすごく嬉しいです。