職業意識
- カテゴリ:仕事
- 2010/06/13 16:28:28
先週、母の検診に付き添った時のことです。
CTの撮影の準備室に入った母が、造影剤の点滴をしようとした看護師さんから
ずいぶん厳しい口調で、注意されていました。
「どっちでも良い?とんでもない!左手には細心の注意をしてください。
今後、注射などの時は、決して左手を出さないように気をつけて!
自分の体のことなんだから、自分で気をつけてください。」
不服そうな表情で出てきた母と一緒に、厳しい口調からは想像できなかった
明るい優しい表情の看護師さんが現れました。
詳細を聞いてみて、大いに納得し感謝しました。
母は、乳癌の摘出手術の際に、左の腋下のリンパも切除しています。
彼女は、母の腕の様子とカルテを見て、そのことに気づきました。
そして、先ほど採血をした跡が左腕にあることを厳しく指摘してくれていたのです。
リンパ液は、血液とは違う流れ方なのだそうで
一部を切除した側の腕に負担をかけると、リンパ浮腫などのつらい症状を誘発するのだそうです。
注射針をさしたり、重い荷物を持ったり、窓拭きなどの激しい動きは
リンパを切除した左腕の方では絶対にしないようにと
今後忘れることがないように、厳しく伝えてくれていたのでした。
同時に、朝起きた際や、長時間同じ姿勢をした後などには
深呼吸をして肩回しをするなどの対策も伝授してくださいました。
本当に、ありがたいことでした。
医療現場に限らず、お仕事に就いた当初には、誰しも高い志を持っているものです。
どんなに忙しくとも、あるいは慣れというもに流されだしても
その志を失わずに、誇りを持ってお仕事を続けることは、本当に難しく尊いことだと
彼女の清々しい態度に、改めて思い知らされた出来事でした。
(゜ー゜)(。_。)ウンウン
忙しいのはわかるけど、それでも、するべきことはちゃんとするという
彼女の固い信念を感じました。
職場環境も影響するとは思うけど、やっぱり個人の意識だよねぇ。
>KOOLKATさん
そうそう、初心って大事だよー。
最初の意気込みってやつは、誰にだってちゃんとあるはずなんだけど
長く維持するのは難しいからねぇ・・・・
それでも、その仕事にとって、本当に大事な部分は
何が起きても忘れず、たゆまぬ努力を続けてる人はいるわけで・・・
そんな素敵な人に、たまに出会えると眩しいよね^^
彼女に巡り会えたことで、母の生活の安全性も高まったわけですから
本当にありがたいです。
ね?意外とちゃんと注意事項として聞いてなかったりするよね?
伝えてはくれていたんだろうけど、伝わってないのかもしれない。
大事なことは、ちゃんと伝えるまでが仕事だと思う。
お母様、お大事にね。
>みっきーーさん
本当にプロだと思ったよ~
せっかく持っている知識を、現場に活かして役に立てなければ
頑張って学んできた甲斐も無いもんねぇ・・・
相手のことを、どれだけ親身に思いやって働けているかだよねぇ。
どんなことでも慣れてしまうと、「まいっかー」的なことをしがちです。
でも命や身体に深く関わっている医療関係の方がそれではダメですものね。
そして、患者さんも自分の身体のことなんだから、同じように気を付けなくてはいけないんですよね。
初心を忘れない、ってホント、大切なんだなぁ。
思いやりの感じられない看護師さんもいる中、
こういう人は貴重です。
きちんと患者さんに、言うべきことはきちっと言ってくれる
患者さんにとっては重大なことになるから、つねに細心の注意を払ってくださっているのですね。
プロですね~
へぇ・・・そうだったんだ
気に留めておこう