歴史に残る偉業
- カテゴリ:日記
- 2010/06/14 21:08:13
JAXAのサイト
はやぶさ大気圏突入
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0614.shtml
発見されたカプセル
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2010/0614-2.shtml
はやぶさ
http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/about/index.html
宇宙開発の歴史というと、名前が挙がるのはアメリカとソビエトばかり。
ロケット技術としてドイツの名前も挙がるが、どうしても、兵器としてのミサイルの話しになってしまい、戦後の宇宙開発としては名前がでてこない。
そんな歴史の中で、はやぶさは偉業として名前が残るはずだ。
一つは、イオンエンジンの成功。
化学燃料の爆発というロケットエンジンではなく、ガスを電気エネルギーで加速する電気的エンジン。
エネルギー源として太陽電池から供給できるので、全てのエネルギーを化学燃料から得るのと違い、イオン化して加速させる物質が必要ではあるが、化学燃料よりも少量で済む。
もう一つは、月探査を超える長距離飛行を行い、地球まで帰って来たこと。
探査機が飛ぶだけなら、何年か前に、ヴォイジャーが太陽系の外へ出ている。
それも偉業なのだが、これはまだ、宇宙旅行の要素の半分を達成しただけだ。
帰ってこられなければ旅行ではない。
はやぶさは、60億キロメートル飛行して、帰って来た。
そして、目標地点に、正確にカプセルを落とした。
人類が宇宙で生活するようになったとき、歴史を振り返れば、「帰って来た」ことが、いかに重要であるか、感じるはずだ。
アポロ計画が宇宙開発の歴史だけでなく、一般の歴史としても、名前が挙がるように、
はやぶさも、歴史に残るはずだし、そうなるように記憶しなければならない。
旅立っていった探査機は数あれど
帰って来た探査機は少ない。
良くも悪くも、日本は当面、技術力で国を維持するしか無く、日本から工業をとったら破滅する。
家庭用電気製品はしばらくのあいだ販売価格の面で他国に差をつけられるので、家庭用以外の高度な技術を推進しないわけにはいかない。
ということで、本当は、電力送電のスマートグリッドと、リニアモーターカーと、宇宙開発で、日本の存在感を出さなければならないのだが、それを理解しようとしない政治家が多い。
はやぶさの価値を知らない日本人が多いのが残念。
そういえばアポロ13号にもドラマがありましたね~