雑読の勧め
- カテゴリ:仕事
- 2010/06/23 13:12:42
「国語は、どうしても好きになれません。」
いつも、結構真面目に顔を上げて授業を聞いている、体格の良い男の子が
教室を出ようとした私に言いました。
「読解力が無いと、高校の数学と英語ができなくなるっていうけど・・・」
おお!私の雑談も、しっかり聞いてくれているじゃないですか。
「今は、数学と英語は面白くて、得意なんです。」
少し困ったような可愛い笑顔で、こっちを見ています。
「うん、せっかく楽しんでできることは、楽しんでシッカリやってね^^
ところで雑読はしてる?」
「してません。」
ニヤッと笑っています。
今国語が嫌いでも、雑読していれば読解力はどんどんついて、困らないんだけどなぁ・・・・
雑読というのは、年度初めに子供たちに勧めておいたことです。
ちょいちょい「雑読やってる?」と聞くと
結構な人数の子供たちが、えらい元気で「やってる、やってる~」と答えてくれます。
ジミーちゃんやってる?のノリに近いような気もしないではありませんがw
この先、どんどん難しいことを学んでいく彼らにとって
読解力は、何にも勝る武器となります。
ところが、この読解力と言うのは、とにかく読書しなければ身につかない。
逆に言えば、読書をすれば楽に育っていくものなのです。
元々読書習慣のある子は、問題ないのですが
まだまだ、中1くらいでは、漫画以外は読書感想文の宿題の本しか読んだことがないという子もいます。
読書習慣が身についていない子に、いきなり「本を読みなさい。」といっても無理があるので
少しは、手を出しやすくなるように、雑読なる方法を伝授しておきました。
① 何でも手当たり次第で良い。
(まだ若いので、まずは色々当たってみること。
何度もバッターボックスに立てば選球眼は育つので
そのうち、自分のためになる本も嗅ぎ分けます。)
② 隙間時間に読む。
(特別に読書の時間なんて設けても、かえって気が重くなります。)
③ 最初は、数ページ、数行、ちょっと開くだけでも良し。
(無理はしないことです。)
④ 朝手にする本、昼間の場つなぎに見る本、夜寝る前に読む本は違う本にする。
(飽きないことが何よりです。切り替えの訓練も大切です。)
こんな感じで、気楽に本に手を伸ばしてほしいというお願いをしたのです。
知識欲は、無限に持っているはずなんです。
この間も、3分ほど余ったら「怖い話、知ってたらしてーーーー!」という大合唱で
そんな得意技を要求されてもねぇ・・・・3分後、青ざめて後悔している彼らと
元気に挨拶を交わして帰りましたw
(まさか、今日も無謀なリクエストをしたりはしないよね?w)
そうそう、義務感を持ったら楽しめないのよ~w
なんとなく手が出るっていう感覚が芽生えたら、もうあとは放っておいても
気がついたら読んでるもんね(⌒^⌒)b
人間ならではの文化なんだから、本来自然な行動のはずなんです。
>山鳥さん
(゜ー゜)(。_。)ウンウン
ありがとう^^
知らない分野だったから助かったわ~
今日、さっそく勧めてみるね。
きっと、自分のこと気にしてもらえたと思うことだって
ちょっとしたスイッチになると思うし
良い材料を紹介してくれて、感謝です。
コミックのガイド本みたいな感じ?
かなり本格的な数学のネタを扱っているので
理系の人間が読んでも、専門的なところはわかんない??というコミックなんですよ
で、コミックのガイドをしがてら
数学に興味のある方は、こんな本を読んでみない?という本がいろいろ紹介されているので
そういう本をおすすめしてみるのも手かな?と思ったんです
変に読書しなきゃと思うと、義務みたいで嫌になる時が有りましたもん。若かりし頃。。。
逆に、テスト期間中は、本を読みたくなったりしてね^^;
ぜひ、カーテンを閉めて手元ライトのみでw
やっぱりダメ!!
こんな時間はまず無理!むりむりむりむり!!
実は結構怖がりの根性無しなので……orz
そうそう、マンガに洗脳される前に、活字文化の良さを刷り込まないと(⌒^⌒)b
洗脳合戦?w
たしかに、売れ筋を狙ったレイアウトっていうのは
商店にとっては死活問題なんでしょうけど、頑固で個性的な店が無くなってしまうと
どこで何を買っても同じってことになってしまうよねぇ・・・
これは、本に限ったことじゃあない。
品揃えに、店主の思いや品格が現れているようなお店は好きです。
本屋さんにしても、喫茶店にしても・・・・
最近は、スーパーとかでも、売れ筋商品に絞るようになってきて
その店にしか無い、あるいは、その店に行けば必ずあるというような品揃えが怪しくなってきています。
人の心を、場当たり的じゃなく読み取れる読解力が
経営者にあればなぁ・・・と、思ったりします。
そうなんだよねぇ・・・大人はみんな、自身の経験と反省を元に
「本を読みなさい。」って言います。
自分ができなかったことを、子供に勧めるには
なぜ、その年頃に自分が出来なかったのかを検証した上で発言しなきゃね^^;
私の場合は本の虫だったので、雑読は、読書が苦手な知人友人の経験談などから
これならどうだろう?と提案してみたものです。
>バケツさん
久々の長めのコメをありがとう^^
たしかに、性差による嗜好の差ってものも、少なからずあるかもしれませんね。
個人の好みの問題っていうのも重要でした。
その子には、次の時間に、バケツさんのアドバイスを伝えておきます。
とりあえず、好きなものだけ集中して読んでみるっていうのも
入り口としては、大いに有効なはずですよね^^
自分の好きな分野の本が、図書館や書店のどの書架にあるのかを探索してみるあたりから
読書の世界への冒険は始まるのかもしれません。
与えるのはヒントだけにして、自ら手にした喜びを、彼のスイッチにできたら良いなぁ・・・
ようこそ^^
攻略本は読んでいるなら大丈夫でしょうw
あれは、ほとんどゲーム画面の図ばかりではありますが・・・・
家に本が沢山ある環境と言うのは、1番良いことだと思います。
思いついた時に、手に触れる距離にあるのが何よりです。
攻略本がお好きってことは、調べる楽しみは持っているわけでしょ?
少し読む部分が多い、不思議図鑑的なものなどに、結構興味を示してくれるかもしれません。
科学が好きならば、謎に答えるような形の本なんて、自由研究の参考にもなるし一石二鳥かもw
家の子たちが、気がつけば本を読んでいたのは、物心つく前から始めた
就寝前の絵本の読み聞かせの効果かもしれないと思っています。
温かい思い出が伴うものには、惹きつけられていくものです。
>ゐっきゅぅさん
お若いのに、伝わりやすい表現力にいつも楽しませていただいています。
国語の評価は、教師との相性もあるのでw
読書がお好きなら、なんの問題も無いと思いますよ~^^
>山鳥さん
コミックも悪くはないと思います。
ただ、やはり、資格の情報は挿絵程度の少ない状況で
自分の脳内に世界を構築する作業っていうのが
脳にとっては、最高の栄養だと思っています。
そうか・・・コミックのノベル化や、その逆もありますね?
入りやすいものから入るっていうのも、1つの方法ですよね。
良い情報を、ありがとう^^
去年の7月3日のブログに書いてますよ~^^
>おおくま ねこさん
(゜ー゜)(。_。)ウンウン
私も、究極の願いとしては、国語の授業なんて聞かなくても良いから
たくさん読書して、読解力をつけて欲しいと思っています。
最後の台詞、そのままパクらせてもらおうかなぁw
英語も国語も、人が社会生活していく上での重要なツールなので
その構造まできちんと理解しておくことは、正確な意思疎通のためには必要だろうとは思っています。
ただねぇ・・・
子供たちが、納得できる指導法って、何かもう少し工夫の余地がある気がしますね。
せっかく、小学校は6年間、中学校は3年間もあるんだから
ある1年間は、ひとつの物語を徹底的に読み込むとかね・・・・
でも、そうすると、転勤族の子が不利だとかなんとか、すぐさまクレームが先行するんだよねぇ^^;
マイナス面より先に、我が子は二つの物語を熟読する機会に恵まれたとプラスに考えてやってこそ
親が存在する意味があるような気がするけど・・・・
昨日ね、深夜に室長から電話がありました。親からのクレームを伝える電話w
親にも読解力が不足してるよね?w
>オスカーさん
はい、私も最近では3ページで倒れ伏して、目覚めた時にはほっぺたに縦線が入ってますw
今日、寄ってみたらレアウトが変わってました。
なんと、文庫本の棚が減って、漫画本になっていた^^;;
昔、本屋をやっていた友人はスペースが勝負やからね。小さい本屋は
売れ筋を置くしかないんヨ。と言っておりました。
それだけ、活字離れが進んでるってことですよね。。
文庫本のコーナーより漫画の方が多い。。ちょっとショックでした。
子供どころか若者系も読まないんですヨ。
漫画も確かにいい作品はあります。でも想像力を育てるのは活字。
小さな本屋のスペースが雑誌と漫画で埋め尽くされていく
ちょっと危機的状況を感じちゃいました。
商売だから売れないと、どうしようもないんだもんね。
早いうちから洗脳しないと^^;
活字文化の異変が恐ろしい気がするんです。。
男性の方が(あえて男の子ではなく男性で)
専門的な情報を得意とするようです。
女性の方がオールマイティを得意としているようです。
(あくまで得意不得意の割合として男性性と女性性を統計した場合であり
差別とか能力の高い低いの話じゃありませんけど、出来るかぎり勘違いを防ぐための説明ですw)
(それでも勘違いさせてしまったらすいませーん!)
その子も、もしかしたら雑読するのは、オールマイティな作業として
苦手意識や苦痛を感じているのかもしれません。
とすれば、手当たり次第ではなく、得意な分野に絞った内容の文章を
読むように進めてみてはいかがでしょう??
新聞にしても、数学的な内容の記事を読むとか、何かしら専門分野に関する文章はあります。
とかって ひとつの質問にたいして、必死に答えを説明するのも男性が多いんだとかw
計算は得意だったけど文章問題が苦手だった><
よく言われたな~本を読みましょう!って^^;
魔女さんの怖バナ・・・本物だから怖いよねぇ~
みんなトイレ行けなくなってるよ きっと・・・。
加藤 元浩のQ.E.D.-証明終了っていうのは数学好きにはいいかも?
そのコミックの「Q.E.D.-証明終了-ザ・トリック・ファイル」には
数学好きにお勧めの本が紹介されてたなぁ・・・
読んでないけど
なのに国語の点数が悪かったような・・・www
私自身は活字に飢えるくらい本を読むことが大好きなのです。
それこそライトノベルズからハードカバー、漢文なんて大好きでした。
が、小学3年生の長男が、文字を読むことが非常に苦手らしいのです。算数・理科は得意らしいのですが。
マンガとかゲームの攻略本なら喜んで見ているので、そこから徐々に本を読むことに慣れさせれば良いですか?
学習障害は出てないと思うのですが……。
ちなみにライトノベルズなら家に100冊強あるので、いつでも出してきて読んで良い状態にしてあります。
(ジャンルがかなり偏っているかもしれない…)
あ~、これはなんか自分の過去だなぁw
っていうか、今も決して国語は(も)得意じゃないな。
高校時代は古典、特に漢文はもう「ちんぷんカンブン」ってやつでした。
活用とか覚えてないし、作文もねぇ~、特に読書感想文ときたらもう、何をどう書けばいいのやら……
漢字も字が汚い上に、覚えられなくて間違いだらけ……
ありがたいことに、読むことは嫌いにならなかったから、細々となんとか読解力は必要最低限は付けられたかな。
でもね、ホント、大事なのは読解力ですよね。
私も以前、中学生の家庭教師もどきをしていた時があったけど、小学校4年生あたりから読解力のない子たちは国語以外の教科で取り残されて行っちゃうんだよね。
自力で教科書を読んで、理解できれば学校でもしも置いていかれても、まだ挽回のチャンスがあるんだけど、読解力が無いともう、どうにもこうにも……
魔女さまの手前、気は引けるけど「国語は好きになれないままでも良いけど、活字から情報を得る楽しみは身につけられると楽しみは倍増だよ。自分で本が読めれば、好きなことをもっともっと知ることができるよ」って伝わるといいね。