ポルコ・ロッソ
- カテゴリ:映画
- 2010/07/07 05:43:18
この間、金曜ロードショーで
「紅の豚」
やってましたが、見れなかったので、悔しく
DVDを引っ張り出して見ました!(?)
CM用に番宣でポルコが
「飛べない豚はただの豚だ」
というシーンがピックアップされやすいですが、
その前からのジーナとのくだりが大好きです。
カーチスに撃墜され、死んだと思われていたポルコに、
ジーナが、
「もうお願い ~ あなたのお葬式なんてまっぴらよ!」
というセリフに対しての答えです。
もちろん飛空挺乗りは危険な仕事なので、
ジーナはやめてほしい訳ですが、
ポルコにとって、飛ぶことをやめることは死んでいった友人や
今の自分を否定すること、
ジーナのセリフに対するポルコの精一杯の反論なんです。
男って馬鹿だな~と思いながらも、
男の生きざま、ダンディズムを感じます。
美しい海、アドリア海。
劇中では美しいあの海は、
冷戦時代に、機雷、地雷が設置されたまま、
今でも人が立ち入れる箇所が少ないという。
人が入る事が無いから、今も美しいまま。
でも、物語は美しいままでは終わらないらしい…。
確かに、ジーナは
「どうやったらあなたの魔法が解けるのかしらね…」
と言っていますが、ポルコから、そのことに対して何の説明もありません。
ポルコが人間でないのは、単に
「人間で居たくない」
という単純な理由なのかも。
劇中でポルコは、
「そうゆう事はな、人間同士でやんな」
「豚には関係ない」
など、人間嫌いなセリフが山ほど出てきます。
つまり、世捨て人=豚の図式なんですね。
人間で居たくない理由だけで、
豚になれるんだから、便利ですけど!
魔法で豚になったんですよね