旧暦主義
- カテゴリ:日記
- 2010/07/09 00:35:26
昨日は七夕でしたが、いい星空を見れなかった人が多かったんじゃないですか? そりゃ、梅雨明けもしてないこの季節、奇麗な星空を望むほうが酷ってもんだとおもうのですが、どうでしょうか?
もともと、七夕をはじめとした季節の節目節目の行事は、当然のことながら季節のリズムに合わせて行われていたはずなのに、どうしてこうなってしまったんでしょうね。
その原因は暦にあります。現在、私たちが生活の基準にしている暦は「太陽暦」と言われる太陽の動きを基準にした西洋由来の暦です。
ところが、太陽暦が採用される前に使われていた、いわゆる旧暦は「太陽太陰暦」といわれる、月の動きを主な基準として、、太陽の動きを従としてつくられた暦が使われていました。
この「太陽太陰暦」は、別名「農事暦」とも呼ばれ、自然のリズムにあったものでした。
考えてみてください、新暦1月1日はまだ冬の最中ですが、今年の旧暦1月1日は新暦2月14日で、暖かくなりつつある時期です。
1月7日は「七草」ですが、新暦では、まだ冬の最中で草花の影も形もありません。ところが、旧暦ですと、今年は2月20日でした。前日の2月19日は二十四節季では「雨水が温み、草木が芽吹き始める」という「雨水」にあたり、七十二候では「暖かい気候に土が潤い、活気づく頃」である「土脉潤起」という季節に当たってます。ちょうど、草花が芽吹きだしていて、七草を採取するにはもってこいの季節なんです。
夜空を眺めるにも旧暦は適しています。旧暦の一日は「朔(ついたち)」とも書きますが、星をかじった人ならピン!とくるでしょう、「朔(さく)」は「新月」を示す語です。一日は必ず新月なんです。
ですから、七夕でも、新暦だと月の満ち具合は年によって違って、運が悪ければ星を見るのに具合が悪い満月だったり、星を見上げるのにいい時間に月が煌々と夜空に輝いているかもしれません。
旧暦ですと、必ずちょうど上弦の月で、夕方には天頂にあり、星が見える頃には西の空に沈もうとしているのです。
「中秋の名月」は9月の満月の日とされていますが、本来は字のごとく(旧暦の秋は7・8・9月で、「中」秋は8月に当たる)旧暦8月15日ですし、キクにまつわる行事が多い重陽の節句は9月9日とされますが、新暦では残暑の最中で菊の風情を楽しむにはまだ早い時期になります。
などなど、自然を楽しむ目安として、「旧暦」を気にしてみるのも楽しいもんですよ。
そうだったのですね。
普段生活していると旧暦を意識することは全くないので・・・・
確かに、今の行事と季節はずれていますもんね。
自然をより楽しむために旧暦を意識して生活するようにしたいです^^