下北沢南口 ~あとがき~
- カテゴリ:自作小説
- 2010/07/12 18:13:09
明るく、さりげなく、それでいて切なかった恋。それがイメージでした。
この作品の中で、気をつけて書いたのはシンプルにすること。
サボってるわけではないけれど、不必要なところを削って、感情移入しやすく、
イメージを作りやすくして見ました。
あと、女性目線の詩を男性目線で書きましたが、案外大変な作業で、
詩にそぐわない小説になっていますがご容赦ください。
恋愛経験ZEROなので、ほとんど妄想と歌詞に頼って書きましたが、
いかがだったでしょうか?
次回作は、SF・・・を予定しています。週末にはUPできるかと。
最後に、原作の歌詞を載せておきます。
Mr.アンディ
下北沢南口 甲斐名都
待ち合わせはいつも この階段を上がった 駅の改札口
久しぶりだね 少しだけやせた?
大人びた 見慣れたハズの横顔
目を合わせられなくて 明るく振舞った
全部同じに見えて すべて変わってしまったんだ
認められないまま いつもの街へと降りてく
ひどく不器用で 子どもじみたあなたが 大好きだったよ
今 かじかんだ小さな右手は 大きな左手をつかめないままで
痛くて ポケットの中 静かに泣いてた
数え切れないほど 二人で歩いた この商店街さえも
今日はなんだか 他人行儀で
行き交う喧騒が こだましてる
待ち合わせる前まで 頭駆け巡ってた
「聞きたいこと」などすべて 無意味だとわかったんだ
目の前にいるあなたは もう「あの人」ではないから
ひどく不器用で 子どもじみたあなたを
本当は1番許せずにいたんだ
やじろべえみたいに ゆらゆらバランス取れずに
転んで 傷つけあって 終わった恋
待ち合わせはいつも はやる心抑えて 駆け上がった階段を
ふたり 今背中を向けて 降りてゆくよ
最後に振り返ったあなたの笑顔が
あの頃と一瞬 重なって消えた・・・
不器用で 子供じみたトコロが 大好きだったと
少し大人になってしまった あなたには言えなかったけど
いつも不器用で子どもじみた ふたりでいれたらよかったなぁ
忘れないよ 胸に抱いて 歩いてくよ
ポケットの中 小さな右手 ぎゅっとぎゅっと握りしめた