Nicotto Town


日記ぽい日記ではないナニカ


不思議駄菓子屋と中2の夏

ザザザザザ・・・・・・・・
「ヒッ!」
草が風で揺れた音に、オレは、異常に反応してしまった。
そりゃそうだ。いつ蛇に咬まれたっておかしくない場所を通ってるんだ。
あんな声なんて誰だって出るんだよ。
そう自分に言い聞かせて、一歩ずつ足を出していく。
足元を見たって、草が生い茂っていて、見ようと思っても何も見えない。
そんな状況にいらつきながらも、慎重に歩いていく。
一歩。
一歩。
・・・・・・慎重に………。
「わぁぁぁっっ!!」
スッテンコロリンッ!ドテッ!
後ろで派手な音と、大きな声が響いた。
誰がどうなったか位、後ろを向いたままでもわかるような出来事だった。
「緑也ぁぁぁぁぁぁ!」
オレが声を荒げながら後ろを向くと、派手にこけてできた擦り傷と、泥だらけの洋服、
眼には大粒の涙を溜めている弟が、今にも泣きそうな顔をしていた。
「…に…にい…ちゃ…ぁん」
その言葉を言った瞬間、緑也の眼から涙があふれた。
「おいっ!泣くなよッ」
うえん。うえん。泣く弟を、どうにか静めるために何とかしようとするのだが、一向に収まらない。
「…………・・しょうが無いなぁ。」
そう言って、しゃがみ込む。
「乗れよ。ここ危ないからおぶる。」
「…途中で落としたりしない?」
「ああ…」
「絶対?」
「ああ…」
「ホント?」
「ホント。」
「ホントのホントのホントのホーント?」
「ホントのホントのホントのホーント。」
そこまで確かめると、緑也は乗ってきた。
緑野は軽くて、小さくて、泣いている所がすごく可愛く見えた。
「ごめんな。一人にして。」
いつの間にか自分の気持ちまで、変わっていた。
「どうしたの?兄ちゃん?なんか悪い物でも食べたぁ?」
「食べてねぇよ。」
「あれじゃない?昨日食べてたお稲荷さんに入ってたんじゃないの?」
「緑也もくってたじゃねぇかよ。」

なぜだか、素直になれた。

それが、なんとなく嬉しかった。

アバター
2010/07/17 17:05
wwwwwww(爆笑)
「スッテンコロリン、ドテ!」
あははははははははっはっはははっはは!
効果音うけるよ!あー、おかしい!



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