スーダンPKO派遣見送り
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- 2010/07/14 20:04:15
[日経2010/7/13 19:39]
政府は13日、国連平和維持活動(PKO)国連スーダン派遣団(UNMIS)への陸上自衛隊ヘリコプター部隊の派遣を見送ると決めた。派遣に積極的な岡田克也外相に対し、北沢俊美防衛相が慎重論を唱え調整が長引いていたが、仙谷由人官房長官が同日の記者会見で「派遣を見合わせる」と明言した。
仙谷長官は「部隊の輸送展開、特に内陸部への陸上輸送に想定を超えた困難な面がある。ヘリの支援態勢が全くないことによる困難が極めて大きい」と説明。これに先立ち首相官邸で外相にこうした判断を伝えた。スーダンへの新たな資金協力については「具体的検討には入っていないが、積極的に協力していきたい」と強調した。
政府は5月、スーダン南部で展開中のUNMISに調査団を派遣。来年1月に予定される南部の分離独立を問う住民投票を支援するため、陸自のヘリが投票箱などを輸送する可能性を検討していた。
外相は住民投票を支援する重要性を強調し、部隊派遣に積極姿勢を示してきた。これに対し防衛省は検討の結果、輸送や運用上の問題に加え、投票結果によっては治安悪化の恐れがあり、費用対効果も不透明と判断。防衛相は6月から「時間的に厳しい」と繰り返していた。
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819481E3E1E2E0918DE3E1E2E5E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL
アフリカには沢山の宝物が埋まっているのは結構知られていますが、スーダンのレアメタル
はよくわかりません。
日本でもリチウムやチタン、マンガン、コバルト、ニッケル等の言葉は、電池などでよく聞く
と思いますが、これらの希少金属を巡っての資源争いの現場では、血で血を洗う事態が
続いているようです。
2003年に始まったスーダンのダルフール紛争は現在も収まっておらず、
レアメタルを欲しがる大国が武器を輸出しまくっているので、虐殺も止まらない状態。
2004年には当時国連事務総長のコフィーアナンさんがスーダンでジェノサイド(虐殺)
が行われているとして、国連決議260A(Ⅲ)のジェノサイド条約違反として提訴したものの、
ルワンダの虐殺と比較されたりしてなかなか話が進まず、ようやく話がまとまった
2005年3月24日に、国際連合スーダン派遣団(UNMIS)が組織されました。
勿論日本も自衛隊の派遣を迫られてしまい、2008年になってようやく福田元首相が
アナンコフィーさんに代わって国連事務総長になった、パンギムンさんに説得され、
調査団11名を派遣しました。
その後2009年に日本は政権交代、民主党になってからヘリ部隊を投入すると
言ってたのです・・・
ところが実際の陸上自衛隊が出動するとなると、ヘリで外国に行くなんて無謀過ぎる!
ハイチの支援でアメリカ軍がヘリを下ろしたら殺されそうになってた等、
サポートが無いのに単独で物資を下ろすなんて無茶苦茶だと言うことらしくて、
陸上自衛隊が派遣を断ったようです。
航空自衛隊のC-130で、物資を投下補給する訓練をしてもいいと思うのですが、
物資を投下しても結局武装勢力が略奪しにくるでしょうから、難民には届かない
かも知れ無いと思うと、ヘリでも下ろせない飛行機でもムリと言うことになって、
少数の部隊では全く無理なのでは? と思うのでした。
玉梓はアラブ系の人達と非アラブ系の人達が仲良くなってくれる事を願っています。