ぼくのメジャースプーン
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/07/15 19:39:31
辻村美月さんです。
友人に何冊か借りて読んでいました。
これは、文庫で、小学生が登場人物だったので
読みやすいだろうと買いました。
が、しかし、こんなに考えさせられながら読んだのは初めてかもしれません。
話のなりゆき、ではなく、もっと身近なこととして・・・。
事件の謎をとくではない。
特別な力、といっても、もしかしたら日常にありうる言葉の力、かもしれない。
そして、確かに、「正解」はないんです。
だせないんです。
仕返し、報復はありかなしか、
あるとして、どこまでゆるされるものなのか
なにが、本当の復讐となりうるのか
小学生の日常を丁寧に描いてる分、しっかり主人公に感情移入もできる。
でも、後半は、自分が哲学でも考えてるように
いつもの、本へののめり込み、とはちがいました。
そして、もう一度読み返したい本であります。
いつか、もう少し大きくなった息子にも読ませたい本です。