平成仮面ライダーシリーズ その1
- カテゴリ:テレビ
- 2010/07/16 10:53:22
平成仮面ライダーシリーズを自分なりにまとめてみました。以前外部ブログにアップしようとして、結局公開していないシロモノです。今回は第1弾~5弾までをアップします。続きはまた今度ドラマのない日にでもw
●仮面ライダークウガ 2000年放映
記念すべき平成仮面ライダーシリーズ第1弾。10年ぶりの新仮面ライダーシリーズ。長野の遺跡の発掘を期に、太古から復活したグロンギという怪人の集団と、出土品のベルトを身につけて偶然クウガに変身してしまった五代雄介との戦いを描く。特撮のお約束というべき謎に理由をつけたり、怪人たちの犯罪に警察がどう対応するかなどのリアリティを追求したり、「仮面ライダー」という呼称をタイトル以外で一切使わないなど、過去のシリーズとは違うものを作ろうという意欲が見られる作品。しかし、最早過去のシリーズとは完全に乖離したとも言える最近の仮面ライダーよりは、過去シリーズへのオマージュがたっぷり含まれていて、平成シリーズの中では過去シリーズに一番近いと思う。過去のシリーズが好きな人は、一見の価値があると思われる。
●仮面ライダーアギト 2001年放映
平成仮面ライダーシリーズ第2弾。アギトに変身できる記憶喪失の青年・津上翔一、警察が開発したライダーを操る警察官・氷川誠、アギトになってしまったことで不幸のどん底に落ちた大学生・葦原涼の3人を軸に、人間を襲うアンノウンという怪人たちとの戦いを描く。ストーリーはクウガと同じ世界観を継承しているようで、細かい部分では整合性が見られない、本当はどうなのか視聴者の判断にお任せみたいな感じらしい。平成シリーズではこの作品のみ原作が石の森だが、実はサイボーグ009の神々との戦い編をベースにしているので、ライダーの扱いに他の作品とは差異が見られる。イケメンライダーが人気を博したり、子供には少し難解なドロドロとしたストーリー展開、複数のライダーが序盤から登場など、平成仮面ライダーシリーズの方向性を決定付けた作品と言える。クウガを見た後の視聴をオススメする。
●仮面ライダー龍騎 2002年放映
平成仮面ライダーシリーズ第3弾。鏡の向こうの世界、ミラーワールドで、ライダー12人が自分の望みをかけてバトルロワイヤルを繰り広げるという、異色の世界観を持つ。一応モンスターも出てくるが、基本ライダーの敵はライダー。次々と出てくるライダーも、善人と言える人はほとんどおらず、自分の欲望や誤った正義感で動いている。正義のヒーローという観念を覆す作品で、見所も多かったが、逆に言えばストーリーが平坦で、思い入れできるキャラがあまりいなかったということになる。MMOなんかでモンス相手に稼ぐよりもPKやPvPが好きという人にはいいかもしれない。ラストは、最初からああするつもりだったのかもしれないが、拾いきれてない伏線もあるので、収拾がつかなくなったからチャラにしちゃいましたという感じがないでもない。
●仮面ライダー555 2003年放映
平成仮面ライダーシリーズ第4弾。人間の進化系であるオルフェノクと人間との戦いを描く。オルフェノクは死んだ人間が稀に転生して生まれる種族であり、記憶も生前のものをそのまま引き継いでいるため、完全に怪物となって人間を支配しようとする者、人間であることを捨てられない者など、いろんなスタンスのオルフェノクがいて、一概に人類の敵とは言えない。また人間側にも自分勝手でライダー側に敵対しようとしたり、逃げ腰で戦おうとしない者がいたりして、善悪がはっきりせず、ストーリーはかなり複雑。その上恋愛関係も錯綜していて、愛憎渦巻く群像劇となっている。一時期流行ったジェットコースタードラマを見ているようで目が離せない。逆にあまり複雑で、途中で見るのに疲れることもあった。シリアス路線が好きな人にはぴったり。
●仮面ライダー剣 2004年放映
平成仮面ライダーシリーズ第5弾。遥か昔、種族の存続を賭けて52種類のアンデッドがバトルロイヤルを繰り広げた。結局人間のアンデッドが勝利し、地球は人間に支配されるようになったが、不死を研究していた人間の組織により、再びアンデッドが開放され、バトルロイヤルが始まった。とにかく序盤は展開が暗い上、主人公が棒なため、彼の不明瞭な発音をからかって、オンドゥル語なる言葉がネット上でもてはやされたほど。前半は後半への長い長ーいプロローグだと思った方がよい。相川始の葛藤が始まる前あたりから、ぐっと面白くなってくる。特にたこやき屋とたいやき屋の対決は他のドラマかと思うくらい喜劇だった。基本シリアス路線だが、話は555やキバほど複雑ではない。実はひそかに平成シリーズでは一番好きな作品。でも好き嫌いが分かれると思う。剣崎ってほんとにいいやつ。