「ピーナッツ」
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/07/20 21:38:06
「経験が全部 裏目に出るのよ」
ピーナッツの殻を割りながらテレビに話しかけてる
「裏目 裏目 そう ぜぇ~んぶ裏目」
あのときだって そう
そのまえに あんなことになってなかったとしたら
あんなややこしいことには ならなかったんだから
もう
「なによ 成功者たち~ って顔して」
やっぱテレビに話しかける
裏に どれだけの苦悩があったか知らないけど
それなりに ちゃんと成功しちゃってるんだから
報われてるってことよねぇ
それにくらべて あたしは なに?
ビーナッツの殻を剥いてるの
このクサクサした気持ちは なに?
このクサクサした気持ちに合うのは もう
このピーナッツしかないわね
柿の種あれは辛いの食べられないから柿ピーってだめだし
なんたって こうバキッって殻を剥いてるのが
「たまらないのよねえ~」
テレビでは 成功者たち
絶妙の間で コントをくりひろげてた





























「成功者となる資格を持っている」この言葉に、うっとりします。
コメントをいただいて。
じぶんで書いておきながら、主人公を応援したくなりました。
そんな様子が よく表現されてて 脇役『落花生』小籠に盛られてるのかな
殻の破片が 何処そこに飛び散っていそうな そんな様子さえ 窺えますね
主人公は テレビの中のコメディアンとは 進む道が違っても 落伍者ではないんだよね
これからまだ先の長い道程を歩む 成功者となる資格を持っている そんな人なんだろうね
うまく割れたり割れなかったり。
それで夢中になってしまう。
そんな魅力が、ありますね。
殻つきピーナツのいいところ。