Nicotto Town


「時のかけら」


読書「バスジャック」


昨日、三崎亜紀さんの短編集「バスジャック」を読み終えました。
いやぁ…何とも不思議な話ばかり。
ワタシの好みを突きますね。
怖い話はキライだが、不思議な話は好きという、微妙な好みなんですね(笑)

「送りの夏」の、大切な人の死を受け入れるための時間、とか。
わからないことはわからないままでもいい、という感覚が、妙に新鮮だった。
結局、母が家出をした理由が、なぜその人が大切だったのかとか一切不明のまま。
ある意味、主人公の物語はずーっと続いていて、ほんの一部を小説というカタチで切り取っただけ、みたいな感じ。
もっと時を重ねて大人になれば判るかもしれないし、心の整理がついた母親が戻ってきたら話してくれるかもしれないし、という確定した未来がないのが。
こういう小説でもいいんだと、思わせてくれましたね。
私は小説を書くけど根っからの理系なので、原因・結果という理由づけを求めてしまうので、こーいう物語、面白いです。

次は同じ三崎亜紀さんの「失われた町」を読む予定。
タイトルからちょっと面白そうだなと思ったんだよね。

「突然消えた街を調査に向かう」っていうファンタジー小説をずいぶん昔に書いたりしているので、どういう理由・原因・結果になっているのか。





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