お別れする日の朝のための…
- カテゴリ:小説/詩
- 2010/07/29 22:13:20
お別れする日の朝のための、POEM, RECIPE, MUSIC
POEM
「お別れする日の朝」
なぜか、うまくいかない…、
なぜだろう…。
誰も悪くはないのだけど…。
私は世界に向かって
「おはよう」と声をかけ、
世界も夏の朝の装いで
私に応えてくれる。
なのに、
今日限りで、
ここの暮らしもおしまい。
このままではいけないの。
何かが変わらなくてはいけないの。
もっと大人にならなくてはいけないの…。
だから、
今日限りで、
この朝とお別れして、
知らないところへと旅立つの。
なぜか、うまくいかない…
なぜだろう…。
誰も悪くはないのだけど…。
でも、
何もかも少しずつ変わるから、
仕方がないこと。
私も大きくなるし、
季節もゆっくりと過ぎ去っていく。
だから、
今日のように
何一つ変わることのない
普段通りの朝が
お別れするには
いちばんいい朝。
何も言わずに
後ろ手でそっと扉を閉めていく…。
RECIPE
そんな旅立ちの朝を迎えている人のために、
少ない調理道具と、少ない食器と、少ない材料でこしらえる
朝のメニュー。
買い置きのライ麦パンやクロワッサン
(ライ麦パンやクロワッサンは、
バターやジャムなどがなくても、
比較的美味しく食べられます。)
オムレツ
(一つの大きなお皿から、
各自が銘々に取り分けると、
洗う食器が少なくなって助かります)
ミネストローネ風スープ
(コンソメとトマトピューレのスープをベースに、
にんじん・玉葱・セロリ・パスタなど、
余った食材をなんでも入れて食べてしまいましょう。
スープ皿はマグカップを代用しましょう)
食後に、砂糖なしの紅茶、
(マグカップを軽く濯いで、そこに、
ミルクや砂糖なしのほろ苦い紅茶を注いで、
住み慣れた部屋を隅々まで、
もう一度眺めてあげてください。)
MUSIC
住み慣れた部屋を眺め、扉に最後の鍵をかける時、
この曲が流れていると素敵です。
Arrietty's Song by Cécile Corbel
YouTubeで聞くことができます。
http://www.youtube.com/watch?v=G7q07dyIsX8&NR=1
この曲は、この映画の主題歌です。
この夏一番の収獲でした。
http://www.youtube.com/watch?v=SuY6wrMDptA&NR=1
2010/07/29
安寿
この文章は、
この夏、凹んでいる人のために書いてみました。
「お別れして、新しい世界へと旅立つ」
そういう解もあります。
悲しいですけどね。
クローバーさん。
そちらのブログにコメントを書いておきました。
自分の成長の試金石として、
見ておくと良いですよ。
確かに、最後の歌詞の
「この想いを胸に 新しい世界へ 私らしく生きる」
という部分が
旅立つ
って感じがしますね。
この詩もいいですねぇ~♫
素敵です❤
安寿さんの世界観は素敵ですね^^
好きだったりするのです。
「星の還る音」さんは、
短歌を書く人だけに、
文章の中に韻やリズムがあると、
敏感に反応しますね。
急いで書いたものだけに、
ちょっとまだ冗長なところがあるんですが、
まずは下書きと言うことで…。
とくに詩がいいな〜♪
アリエッティはなんだか人気みたいですね。
観に行ってみようかなぁ…。