去る２月１７日、東日本旅客鉄道の説明会のためにはるばる東京まで行って来た。ここでは、その１の続きの話を書こうと思う。

　山手線外回りで新宿に着いた私は、１０月に続く失態を犯してしまった。それは「西口」ではなく「中央西口」に出てしまったことである。「西口」は都庁に向かう動く歩道が生えている所で、「中央西口」は小田急、京王の乗換改札があるところである。「中央西口」にも、一応出口は２箇所あるのだが、１箇所は６時の開業に向けて準備中であり、改札に電源を入れているところであった。もう一箇所は、JRの改札ではあるが京王の駅員が管理している改札なので、乗車券が記念にもらえるか心配であった。仕方なく山手線ホームを伝って「西口」へ向かった。

　無事に「西口」に到達し乗車券をもらうと、複雑極まりない新宿駅を、勘を頼りに南口を通って、甲州街道を挟んだ向かい側にある新南口下の高速バスターミナルへ下見に行った。とにかく寒い。帰りはここからバスなのだ。だから仕方がない。発車直前に迷ってはどうしようもないからな。ややこしいことに、新宿にはバスターミナルも複数あるのだ。（未確認情報あわせ高速バス３箇所、路線バス１箇所）今回のバスはここからだが、来月乗車予定のはかた号は新宿西口高速バスターミナルというやたら長い名前の所から出る。ヨドバシカメラ本店の横だが、ここなんぞは１度だけ偶然通りかかっただけである。また下見しなくては。

　多少話がそれたが、その後は朝食を取るべく築地へ向かうため、都営の改札へ向かう。案内に従い、ルミネのエスカレーターを降りると、あら不思議京王新線兼都営線の改札の前に来ているではないか。新宿駅はまさにダンジョンである。そこで「都営まるごと１日フリーきっぷ」なるものを買う。これは都営地下鉄、都バス（多摩地区含む）、都電、日暮里舎人ライナーが１日乗り放題の優れものだ。そして、築地市場に向かうため、大江戸線ホームを目指す。が、これがまた地下深くに埋まっているのだ。新宿駅は、JRのホームがあるところを一階として、南口のあるところが２階、西口、東口等があるところがB1階（都営改札も）である。しかし、ここを真っ直ぐ都庁に向かうと、都庁の１階に到達する。全くもって意味不明だ。そして京王、丸ノ内線等のホームがB2階、最後に大江戸線ホームがB5階に位置する。別に健康増進法によって、大江戸線利用者はいっぱい歩きましょうってピンポイントないじめではない。もともと新宿に来るはずの上越新幹線がいまだに来ていないから、いつ来てもいいようにB3階とB4階には物を作ってはいけないと国が言っているので作らせてもらえなかったのだ。もはや地下要塞である。そんな国家権力のせいで、電車に乗り遅れてしまった。つきの電車まで１０分近くあるではないか。朝は少ないでかん。

　やっとこさっとこせまい（銀座線よりもちっこい）電車に揺られること２０分、ようやく築地に着いた。寄り道ばっかりするのでとにかくカーブが多く、ぎーぎーうるさい。そして、場外市場のラーメン屋にたどり着き、朝７時からラーメンをすする。ここには最近、ほぼ毎回のように食べに来ている。寒い中食べるので、いい感じにスープが冷めてくれる。

　その後、１２時半まで暇なので、時間つぶしにかかる。手始めに、近くのバス停から業10に乗って業平橋駅へ向かう。ほとんど待つことなくバスが来た。バスは勝鬨橋を渡り、日本ユニシス、石川島播磨、豊洲、ギャザリアのある木場、現代美術館を経由し、業平橋駅へ向かう。たまに乗るのだが、いつもはギャザリアで降りてしまうので、今回初めて終点まで来た。しかし、業平橋は東武の駅。都営の1日券では乗れないので、新東京タワーの土台を横目に見ながら業平橋停まで歩く。そこから上23に乗り、平井駅を目指すことに。時刻表の時間よりも前に到着。しかし、バスロケは反応していない。結局冷たい風の中15分近く待たされることになった。その間、錦糸町駅行きの都08ばっかきやがる。いくら都市新バスだからって。そして、やっとの思いで上23に乗り込み、平井駅に到着すると、都合のいいことに葛西駅行きのバスが来ている。どうせプランなんぞはないので、そのバスに乗り込む。8時55分発。上23到着は8時53分。ギリギリだった。いよいよ発車、と思ったら、おばちゃんが走ってきて、動き出したバスの前を横切り、乗り込んだ。後から調べると、平23だそうだ。最初は起きていたものの、京葉交差点あたりから寝てしまったようだ。記憶がない。気づいたら新川橋。じきに葛西駅に着いた。ここでまた問題だ。葛西は営団の駅。この券では乗れない。しかし、ちょうどいい感じに臨海28一之江駅行きが来た。一之江は都営の駅。助かった。こうして、一之江へ向かったのだった・・・